歌謡界の作曲家“四天王”が「杉岡弦徳」としてコラボ!珠玉の1曲を松本明子が歌う

[ 2019年12月5日 05:30 ]

歌謡界を代表する作曲家4人で結成された最強ユニット「杉岡弦徳」(後列左から杉本眞人、岡千秋、弦哲也、徳久広司の4氏)と歌唱する松本明子
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 日本歌謡界を代表する4人の作曲家が、共同作業で1曲の歌を作るというユニークなCDが完成した。

 「歌謡組曲」と題して11日に発売されるアルバム「恋猫~猫とあたいとあの人と~」で、作曲家の名前は「杉岡弦徳」。これは「吾亦紅」の大ヒットで知られる杉本眞人氏(70)、都はるみとのデュエット曲「浪花恋しぐれ」などの岡千秋氏(68)、石川さゆり「天城越え」などの弦哲也氏(72)、ドラマ「寺内貫太郎一家2」の挿入歌「北へ帰ろう」で知られる徳久広司氏(71)という、時に歌謡界の“四天王”とも呼ばれる作曲家たちの頭文字を合わせたもの。歌謡界の生き字引でもある音楽プロデューサーの小西良太郎氏(83)が企画、命名した。

 きっかけは、小西氏とタレントの松本明子(53)が進行役を務めるBSフジ「名歌復活!~弾き語り昭和のメロディー」。仲良しの4氏が共演した際に発案、その凄腕たちが「ビックリするほどの歌唱力」と認める松本をボーカルに据えた。

 収録したのは5曲。全編の詞を、猫を通したドラマ仕立てに描ききったのは、かぐや姫「神田川」、キャンディーズ「暑中お見舞い申し上げます」などで知られる作詞家の喜多條忠氏(72)。各作曲家がそれぞれの名義で4作、ラストの1曲「星猫」を杉岡弦徳名義で作った。

 制作パートを分割し、Aメロを岡氏、Bメロを弦氏、Cメロを徳久氏、サビを杉本氏が担当。それぞれが紡ぐメロディーを考えながら作り上げる作曲陣も凄いが、全ての詞を「組曲」として作り上げた喜多條氏は「それぞれ2コーラスあった皆さんの曲を半分にする作業は、まるでダイヤモンドの原石を削っていくようだった」と吐露。6年ぶりの新曲が前代未聞の作品となった松本は「思いがけず、一生歌える歌に出合えました」と恐縮しきりだった。全員が集まってのミニライブも検討しているという。

 ◆杉本 眞人(すぎもと・まさと)1949年(昭24)4月30日生まれ、東京都出身の70歳。07年、自ら歌った「吾亦紅」でNHK紅白歌合戦に初出場。
 ◆岡 千秋(おか・ちあき)1950年(昭25)12月7日生まれ、岡山県出身の68歳。83年「浪花恋しぐれ」で日本歌謡大賞。84年五木ひろし「長良川艶歌」で日本レコード大賞。
 ◆弦 哲也(げん・てつや)1947年(昭22)9月25日生まれ、千葉県出身の72歳。80年に作曲した川中美幸「ふたり酒」が大ヒット。現在、日本作曲家協会の会長。
 ◆徳久 広司(とくひさ・こうじ)1948年(昭23)4月18日生まれ、佐賀県出身の71歳。新沼謙治の代表曲「ヘッドライト」や長山洋子「蜩」など作曲。

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