AKB48 9期生6人が涙の10周年公演「つながりに感動」 芸能界引退の島田晴香さんも登場

[ 2019年11月29日 21:35 ]

10周年公演に出演したAKB48の9期生。前列左から島田晴香さん、山内鈴蘭、竹内美宥、後列左から横山由依、永尾まりや、大場美奈
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 09年にデビューしたAKB48の9期生が29日、東京・秋葉原のAKB48劇場で10周年公演を行った。現役メンバーはAKB48横山由依(26)、SKE48に移籍した大場美奈(27)山内鈴蘭(25)の3人が出演。さらに女優永尾まりあ(25)、卒業して韓国で芸能活動をする竹内美宥(23)、芸能界を引退した島田晴香さん(26)も久々に劇場のステージに立ち、記念の1日を楽しんだ。

 9期生は09年の11月にお披露目された。当時は前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美ら神セブンが全員現役で、全盛期を迎えていた。大ブームの中で加入した9期生は実力派ぞろいの「黄金世代」と呼ばれ、グループの人気に拍車をかける存在だった。この日のセットリストには、自分たちの思い出の楽曲はもちろん、憧れだった大先輩たちが歌っていた「君と虹と太陽と」や「Seventeen」などを盛り込んだ。島田さんが「横浜アリーナ(のコンサート)で先輩たちがやっているのを、研究生の私たちが見てた」と振り返ると、大場も「それに憧れて『君と虹と太陽と』をやりたかった」と打ち明けた。

 デビュー当時、13歳だった竹内は、昨年12月の卒業公演以来の劇場ステージとなった。久々の仲間との再会に、「10年一緒にいるというか、つながっていられることに感動しちゃって。歳のせいでもあるけど、リハでも本番でも泣いちゃう」と明かした。一生懸命に踊る横山の汗を見て、「一生懸命やるから汗が出るんですよ。これを見ただけでも泣けてきちゃって。1個1個、目に映るものが温かみがあって…。(劇場に)1年ぶりに立てたのがうれしい」としみじみ語った。

 出演にあたり、過去の映像を見返したという山内は「由依ちゃん、美奈を差し置いて、私がMCを仕切ってたの!」と驚いた。ところが、大場から「みんなで『9期の中で(山内が)抜けたね』と言ってたのに、寝坊してすぐ降ろされたんだっけ?」と強烈な突っ込みが入ると、山内は「掘り下げないで!」と大慌て。場内から爆笑が漏れていた。

 終盤には「ポニーテールとシュシュ」など、シングル曲を中心にした6曲のメドレーを披露した。6曲目のバラード曲「ジグソーパズル48」では、山内が感激の涙を流すのとは対照的に、横山が汗びっしょりの姿で歌っていた。

 ダブルアンコールでは、6人がそれぞれの思いを口にした。山内は「(ファンの)みんなが1人1人、いることにありがとうと言いたいです。10年一緒にいる人がいるんですよ!」と涙声で話し、「これからの10年、ありがとうという感謝の気持ちを込めて過ごせたら」と続けた。大場も山内につられ、涙ながらに「私たちを育ててくれたのは、かかわってくれたすべての人たち、卒業された背中を見せてくれた先輩たち、ファンの方々のおかげです」と感謝。横山は「今は歌える女優さんになるのが夢。『こうなりたい』というのを応援してくれるファンの方がいるのは、幸せなこと。どうやったらAKBをもっと好きになってもらえるか、応援してもらえる入り口になりたい」と誓った。

 ダブルアンコールまで19曲を披露した。最後はタオルを振り回す人気曲「ひこうき雲」を歌い、記念公演は笑顔で幕を閉じた。

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