「いだてん」チュート徳井が約2分登場 クレジット6番目の重要な役「どこをカット?」「全カットは無理」

[ 2019年11月3日 20:45 ]

徳井義実
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 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の第41話が3日に放送され、この回から女子バレーボール日本代表・大松博文監督を演じるチュートリアル・徳井義実(44)が約1億2000万円の申告漏れで活動自粛に追い込まれた問題を受け、番組冒頭、お断りのテロップを約14秒表示。1分短縮の42分版に再編集を施したことが強調された。

 黒バックの背景に「大河ドラマ『いだてん』は10月1日にすべての収録を終了しています 徳井義実さん演じる日本女子バレーボールの大松博文監督を描くシーンについては編集などでできるだけ配慮をして放送いたします」と白字が映し出された。

 第41話は「おれについてこい!」。平沢和重(星野源)の名スピーチで1964年(昭39)の東京オリンピックが開催決定。田畑(阿部サダヲ)を事務総長に組織委員会が発足する。顧問として大物政治家の川島正次郎(浅野忠信)が参加。川島は東龍太郎(松重豊)が当選した都知事選で田畑と対立した因縁があった。メダルを獲れる競技を正式種目に取り入れようと考えた田畑は、河西昌枝(安藤サクラ)キャプテンが率いる大阪の女子バレーボールチーム・日紡貝塚に注目する…という展開。

 徳井は開始約7分、田畑たちが日紡貝塚を視察するシーンに登場。“鬼の大松”と呼ばれた大松監督が「立てー!死んでも立てー!立って死ね!」などと今ではあり得ないようなゲキを飛ばして河西ら選手を猛特訓する姿が描かれた。その後、田畑に連れて行かれた柔道場で、大松監督は回転レシーブを閃く。終盤には、男子バレーボールが正式種目に決定したことを田畑から伝えられると、大松監督は「なんで男子のみやねん、アホー!メダル獲れんのは女子や、女子!」と憤った。

 出演者クレジットは6番目という重要な役どころ。大松監督が登場する一連のシーンは約4分半で、うち、顔のアップなど徳井の姿が映ったのは約2分。全カットは困難だった。

 残り2分は岩田幸彰(松坂桃李)を紹介する「いだてん紀行」。余った1分は「少年寅次郎」「ミラクルトラベル」「コントの日」などの予告で埋めた。

 インターネット上には「ガッツリ映ってる」「どこをカットしたか分からないほど、自然だった」「最初の断りがなければ、シーンが減ってることにも気づかなかったかも」「全カットは確かに無理だったのには納得」「これ以上は削れないし、削る必要もない。ただし、再編集の努力は評価しつつも、これだけ登場するなら削らなくてもよかったと感じる」などの書き込みが見られた。

 徳井の問題を受け、NHKは前日2日にも、公式サイトなどで「大河ドラマ『いだてん』につきましては、10月1日に全編の収録が終了し、撮り直しができない状況にあるため、徳井さんのシーンを中心に、再編集して放送いたします。徳井さんが演じる大松博文監督は、1964年の東京オリンピックで、東洋の魔女と呼ばれた日本女子バレーボールチームを率い、金メダルを獲得しました。その活躍ぶりは『いだてん』で欠かすことのできない物語のひとつでした。再編集にあたっては、視聴者のみなさまに満足していただけるよう、ドラマ全体の流れを損なわないことにもできる限りの配慮をいたしました。その結果、11月3日(日)放送予定の第41回は、通常43分の放送時間が42分となります」と再編集を施すと報告。放送時間が1分短縮されることについて、視聴者に理解を求めた。

 大河ドラマ58作目。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏(49)が大河脚本に初挑戦し、オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。

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