松尾スズキ「エゴサーチはやめとく」 R―18指定の問題作公開前にドキドキ

[ 2019年10月4日 18:32 ]

大阪市内で会見した松尾スズキ
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 映画「108 海馬五郎の復讐と冒険」(25日公開)で主演・監督・脚本を務めた松尾スズキ(56)が4日、大阪市内で会見した。

 妻がSNSでアップした浮気写真についた「いいね」の数と同じ108人の女性を抱いて復讐(ふくしゅう)しようとする夫を描く、エロと笑いに満ちたR―18指定作品。ローションの海で人々が入り乱れる印象的なシーンは、このほど芸術監督就任が決まった東京・渋谷の劇場「シアターコクーン」の改装中にけいこ場で撮影したという。「当時、すでに芸術監督の打診にOKを出していた。その権力を最大限に使わせてもらい、恩恵にあずかった」とニヤリ。大量のローションにまみれ、「思うポーズが取れない。体力をむしばみましたね。コントロールを失った人間の姿は究極のドタバタコメディー」と笑顔で振り返った。

 妻役の中山美穂(49)は劇中、老眼のせいでスマホを離して見るなどこれまでにない“オバサン”ぶりを演じた。松尾は「夫婦で激しくののしり合ってても、老眼鏡の貸し借りはする。そこに生活のリアルがある」と演出意図を説明。「NGや不満を述べることもなく、大女優感も出さずプロの仕事をしてくれ、楽しかったと言ってくれた」と、中山に感謝した。

 濡れ場だらけの問題作だけに「これを観て今の日本人はどう感じるのか?怖さと好奇心でドキドキしてる」と、公開後の反応が気になる松尾。「とりあえずエゴサーチはやめとこうと思います」と言って、笑わせていた。

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2019年10月4日のニュース