「なつぞら」泰樹おんじ&とよばあちゃんにネット泣き笑い 草刈正雄「特に印象的」高畑淳子と圧巻2人芝居

[ 2019年9月24日 18:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」第152話。とよ(高畑淳子)と開拓時代について語り合う泰樹(草刈正雄)(C)NHK
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 広瀬すず(21)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)の第152話が24日に放送され、俳優の草刈正雄(67)と女優の高畑淳子(64)の“真田丸コンビ”による圧巻の掛け合いに泣き笑いする視聴者が続出した。草刈が今月20日、同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)に生出演した際、特に印象的とピックアップしたのが、このシーンだった。

 節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(52)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 第152話は、なつたちが作ったアニメ「大草原の少女ソラ」に、なつが上京してアニメーターになりたいという夢を泰樹(草刈)に打ち明けた時のこと思い起こす父子の別れのシーン。泰樹はアニメを見て目に涙を浮かべ、翌日、久しぶりに「雪月」に向かい、とよ(高畑)を訪ねる…という展開。

 とよ「とうとう私に会いたくなったのかい。私が恋しくなったってことは、いよいよお迎えが近いね」

 泰樹「あんた、死神かい」

 とよ「天使だべさ。大丈夫、あんたは天国だ。安心しなさいや」

 泰樹「そっちはまだ来んのかい」

 とよ「お迎えかい?何度か来たね。けど、追い払った」

 泰樹「(笑)。しぶといな」

 とよ「開拓者の1世だからね。そう簡単にはくたばんないもね。なしたのさ。私が好きなら好きって、言えばいいべさ。それ言いに来たんだべ」

 泰樹「口が裂けても言えん」

 とよ「(笑)。したら、何なのさ」


 泰樹「あんた、なつのテレビ、見たか」

 とよ「なっちゃん?テレビ?漫画かい?そりゃ見てるさ、あれのおかげで、あんた、うちは大儲けなんだわ。観光客が増えてるべさ。なっちゃんに足向けて寝られないわ」

 泰樹「昨日、見たか」

 とよ「昨日?あれ、昨日だったかい。見たよ。あれかい、あんたとなっちゃんの別れを思い出したんかい?」

 泰樹「朝日を思い出したんじゃ。何度も見た、ああいう朝日を。開拓している頃な。この土地は捨てよう、そう思っても、朝日を見ると、気力が湧いてきた。ここであきらめるなって。励まされた。そういう朝日を、なつが見せてくれた」

 とよ「夜明けに感動したんかい。まあね、夜明けに励まされるってことは何度もあったね」

 泰樹「なつはそういうものを作ってるんじゃ」

 インターネット上には「泰樹さんととよばぁちゃんの会話が良すぎて何回も見て。老いた演技というか、腰が曲がってたり、パフェ食べてる時のスプーン震えてたりとか、細かいところがすごいなって」「泰樹さんととよさんの会話シーンは長い時を共に生き抜いてこられた人同士の重みがありました。最終回が近づいてきてる気配がヒタヒタ分かるの、つらいなぁ」「泰樹おじいちゃんとよさんのシーンは思わず涙が出てきちゃった。朝日に励まされる。それを繰り返しながら1日1日を積み重ねていく。自分の人生を生きてきた人だけに感じる景色なんじゃないかなー」「90歳になった泰樹オンジの『お迎え話』が軽妙で素敵。こんなふうに話せるお友達、欲しいなぁ。パフェの食べ方も90歳バージョンだったのかな!?」「朝を迎えられることは当たり前じゃない。朝を連れてくる『朝の口にいる神』に感謝。想像をはるかに超える自然と闘ってきた開拓民ならでは。泰樹おんじととよばあちゃんに心打たれた。多くの言葉なんて……必要ないんだ」などの書き込みが相次いだ。

 草刈と高畑は2016年の大河ドラマ「真田丸」で夫婦役を演じた。

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2019年9月24日のニュース