草なぎ剛「役者人生で一番自分出した」、主演作「台風家族」で“クズでゲスで最低な長男”熱演

[ 2019年9月10日 10:30 ]

主演映画への熱い思いを語った草なぎ剛
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 俳優草なぎ剛(45)が、公開中の主演映画「台風家族」(監督市井昌秀)で“クズでゲスで最低な長男”を熱演した。大阪市内でスポニチの取材に応じ、「役者人生で一番自分を出した役」と告白。自身の家族や7月に亡くなった古巣・ジャニーズ事務所の恩人、ジャニー喜多川社長(享年87)へも思いをはせた。

 演じる主人公・小鉄は偏屈で、負の感情もむき出しにする男だ。両親が銀行強盗を働き失踪して10年。葬式を営むため妻子と帰省し、癖の強い妹弟と遺産をめぐる醜い争いを始める。実直な役が多い草なぎが散々悪態をつく姿は新鮮だが、本人は「本性を見抜かれての配役かな」と笑う。「僕もいまだに子供で無計画なダメ男」と自虐的に語った。

 自身も長男で、小鉄の親に対する心の変化にも共感でき「役に自分が出た」という。「僕は埼玉の田舎者で東京にあこがれ、若くして芸能界に入り勝手にやってきた。当時は父ちゃん母ちゃんの心配に気づかなかったけど、今になって分かる」。両親は最近よく舞台を見に来るそうで、「お互い年とって照れがなくなり、距離が近くなった」と笑顔。「最後のセリフには僕の両親への思いも込めました」と明かした。

 小鉄が捨て身で滑けいに踊る場面では、監督に打ち合わせを求められたが断った。13歳からアイドルとして「“YOU、やっちゃいなよ”と言われ、何も分からぬまま舞台に出てパフォーマンスしてきた」経験から、「こういうのは瞬発力勝負」と確信していた。身にしみついた“ジャニーさんイズム”。やっちゃいなよ精神を胸に即興で踊り、結果は一発OKだった。

 同シーンを「彼の人間的な強さが出てて好き。やってる事はバカだけど目は笑わず、むしろカッコつけてる」と解説した。小鉄のサバイバル力や反骨心さえ表す狂気のダンス。「ジャニーさんも“YOU、最高だよ”と言ってくれると思います」と胸を張った。

 ≪未来の夢より今に全力投球≫「夢は持たない」と語る草なぎ。10代でテレビに出て歌って踊るという夢をかなえた後、「次々と大舞台に立たせてもらえ、次の夢を考える間もなかった」。順風だったアイドル人生ゆえに身についた考えでもあるが、「新しい環境になって(稲垣)吾郎さん、(香取)慎吾ちゃんと“新しい地図”を広げたここ2年、目の前の事に集中していると道は開けるんだと感じるんです」と力を込めた。未来を思い描くより、今に全力投球。小鉄の怪演ぶりでも、それが十分感じられる。

 ▽映画「台風家族」 両親の銀行強盗事件から10年、台風の日に実家で起こる家族の騒動を描いたブラックコメディー。終盤は心揺さぶる意外な展開に。市井監督の構想12年に及ぶ独自作で、草なぎの主演決定後に脚本をあて書きした。共演に尾野真千子や中村倫也、藤竜也ら。強制性交罪で起訴された新井浩文被告も出演しており公開が延期されたが、3週間の限定公開(26日まで)が実現した。PG―12。  

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