スリムクラブ、謹慎決定後に岡本社長から励ましの言葉「何でもサポートするからな」

[ 2019年8月24日 06:30 ]

インタビューに答えるスリムクラブの真栄田賢(右)と内間政成(撮影・島崎 忠彦)
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【スポニチ本紙独占取材<中>】 反社会的勢力との闇営業による謹慎処分から19日に復帰したスリムクラブにとって、事件は青天のへきれきだった。6月27日に吉本興業に呼び出され「闇営業の場に、反社の人間がいたことが分かった」と言われた時「“えっ、ウソ!”と言った」と真栄田賢(43)は振り返る。

 芸人の間で闇営業は「直(ちょく)」と呼ばれ、珍しい行為ではない。2人も「年1、2回は行っていた」という。コンビはここ数年、仕事に手応えを持てない状態が続いており、真栄田は「直に行くこと自体は、気まずさはありながらもお金が必要だし、自身の先行きへの不安が勝ってしまった」と話す。

 さらに、内間政成(43)は「“反社が関わる営業”というのを物語のように感じていた」と語る。真栄田は「現場にいたら見分けられる、という気持ちもどこかにあった。知っていたら絶対に行かない」と強調した。

 それだけに、突然幹部に「本日をもって無期限謹慎にします」と告げられた時「その怖さと不安は、人生でも初めての衝撃だった」と真栄田は言う。

 自ら招いたこととはいえ、急激な落差にただうろたえた。クビにされなかった感謝はあったが「批判も強まる中、道化でいなければいけない笑いの仕事をこのまま続けていいものか」という迷いも日々強まっていった。

 そんな2人の励みになったのが、7月の5時間半にわたる会見やパワハラ疑惑で批判を受けた、吉本の岡本昭彦社長(52)だった。謹慎決定後、すぐ話し合いの場を設けて「大丈夫か、何でもサポートするからな」と励まし「おまえらは沖縄出身で、沖縄の人たちの期待もしょってるんだから頑張れ」と再起を後押ししたという。

 吉本入り前、コンビはインディーズで活動し、裏方仕事も全部自前でやっていた。真栄田は「謹慎前は給料が安いと不満を言ったりしてたが、給料や仕事があるのも守ってもらえるのも当たり前ではない。劇場があるありがたさも痛感し、初心に戻れた」と感謝し「僕らのために、社長に頭を下げさせたことが申し訳ない」と繰り返した。



《宮迫と亮を思いやる“相方と一緒”見たい》 
 騒動拡大の端緒となった、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)について内間は「“お金を受け取っていない”という2人のウソが始まりだけど、もし僕がお二人の立場だったら、突然の取材にとっさにウソを言う可能性はあると思う」と理解を示した。真栄田は「宮迫さんたちは相方と離れた状態になっている。コンビというのは、人生を共に歩む、家族以上の存在。個人的には世間にお許しをいただき、コンビとして活躍する姿をテレビで見たい」と思いやった。

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2019年8月24日のニュース