宝塚星組トップ・紅ゆずる 本拠地に別れ サヨナラショーでは異例の爆笑も最後のあいさつは涙

[ 2019年8月19日 20:12 ]

<紅ゆずるサヨナラショー>涙をこらえながら関係者へ感謝の言葉を述べる紅ゆずる (撮影・後藤 大輝)   
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 10月13日の東京公演を最後に宝塚歌劇団を退団する星組トップスター・紅ゆずるとトップ娘役・綺咲愛里(きさき・あいり)のサヨナラ公演「GOD OF STARS」が19日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え本拠地に別れを告げた。

 恒例のサヨナラショーでは紅が代表作「スカーレットピンパーネル」の主題歌「ひとかけらの勇気」などを熱唱。客席に真っ赤なバラを投げ入れるファンサービスも飛び出したほか、自身が生み出し人気だったお笑いキャラ「紅子(べにこ)」が銀橋で“暴走”。「何でそんなにシーンとしてるの! ペンライト、今出しなさい!」などと超満員の客席をあおり、サヨナラショーでは異例の爆笑を生んだ。

 最後の大階段は「宝塚の現役生徒の正装だから」と、黒の紋付きに緑の袴姿で下り、最後のあいさつでは一転、涙。「この舞台が私のすべてでした。この舞台のためならばどんな事にでも挑戦してきました。今、ここに立っていられるのは、私があきらめなかったからです。でも、あきらめなかったのは(舞台の)端にいる私を応援してくださるファンの皆様がいてくださったからです」などと声を震わせた。

 カーテンコールは6度にも及び、途中「もう(涙で)顔がぐちゃぐちゃです」と話す紅に客席から「そんなことないでー!」とかけ声が。それにも紅は「(舞台まで)遠いから分からへんやん!」とちゃっかり応じ、再び爆笑を誘うなど、涙と笑いにあふれる、紅らしい千秋楽となった。劇場前には直前まで大雨だったもかかわらず、約6000人ものファンが集まり、その中をサヨナラパレード。「本当にありがとうございました」と深々と一礼し劇場を後にした。

 紅は9月6日から東京宝塚劇場でも同公演を行い、10月13日の千秋楽で退団する。

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