「ホスピタルプリンス」海蔵亮太 祖父の墓前に誓う紅白出場 慰問コンサートで人々に癒やし

[ 2019年7月30日 04:00 ]

宮崎県小林市の介護老人保健施設みずほで慰問コンサートを行った海蔵亮太
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 昨年メジャーデビューした歌手の海蔵亮太(28)が“ホスピタルプリンス”として注目を集めている。

 認知症の女性と家族の愛を歌ったラブソング「愛のカタチ」が4月に有線放送のJ―POP問い合わせランキングで1位に。ヒットの兆しを見せている。5月から病院や介護施設でのコンサートを始め、1メートル88の長身と癒やし系の笑顔でファンを増やしている。

 海蔵は29日、宮崎県小林市の介護老人保健施設みずほで慰問コンサートに臨んだ。入所者や介護士ら100人を前に、伸びやかで優しい歌声で「愛の…」を歌唱。涙ぐむ介護士もいた。

 シンガー・ソングライターの中村つよしのカバー曲。自分の名前を忘れても夫の名前は忘れなかった認知症の祖母のエピソードを歌った曲だ。海蔵は2016年のカラオケ世界大会でこの曲で優勝。歌手を志し昨年6月に同曲でデビューした。

 4月に他界した海蔵の祖父・茂さん(享年83)も認知症で、この日の施設で暮らした。コンサート前に墓前で献歌。「昔はおじいちゃんのことが嫌いだった。でも、最後までおばあちゃんを幸せにし続けてくれた。ありがとうの気持ちで歌いました」と話した。目標はNHK紅白歌合戦への出場。「祖父も紅白が好きだった。出られたら天国で喜んでくれると思う」と誓った。

 ◆海蔵 亮太(かいぞう・りょうた)1990年(平2)8月8日生まれ、愛知県出身の28歳。16年にカラオケ世界大会「カラオケ・ワールド・チャンピオンシップス」の男性ソロ部門で優勝。同年末に接客業の仕事を退職し歌手の道へ。17年も同大会のデュエット部門で優勝。多くのカラオケ番組で活躍し、昨年6月に歌手デビュー。1メートル88。

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