闇営業問題 テレビ局への影響大きく、処分の15人で終わるのか…頭悩ますキャスティング

[ 2019年6月30日 23:43 ]

「雨上がり決死隊」の宮迫博之
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 芸能界を揺るがす大騒動となっている闇営業問題。テレビ局への影響も大きくなっている。

 反社会的勢力からのギャラを受け取っていたとして、事務所から処分された芸人は計15人。この中に雨上がり決死隊の宮迫博之(49)、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)という多数のレギュラー番組を抱える人気者がいたことがテレビ局にとって大きかった。

 関係者は「収録済みの番組の出演部分をカットして再編集し、放送する際の作業に想像以上の手間がかかっている」と話す。

 バラエティー番組関係者は「宮迫さんや田村さんは基本的にメインの出演者。メインであればあるほど、引きでも寄りでも映像に映っている」と説明。「だからこそアメトーーク!には(宮迫の相方の)蛍原さんがほとんど映っていない結果になっていた。編集作業は大変だったと思いますよ」と同情的に語る。

 テレビ局側が事態をさらに深刻にとらえているのは、闇営業問題はこの15人で終わるのかという疑念があるからだ。当事者となった芸人たちには、このような報道が出て処分されるとは直前まで分かっていなかった様子がうかがえる。当事者の自覚がないことについて、周囲が備えることは非常に難しい上に予想もできない。次に誰の問題が出るのか誰にも分からないのが現状だ。そのため、番組関係者は「キャスティングする側も非常に頭を悩ませている」と話す。

 芸人たちはこれから闇営業に気をつけるだろうが、今後明るみに出るのは過去の行動の可能性が高い。当人にとってももはや闇の中にある闇営業問題。出口の光は見えていない。(記者コラム)

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2019年6月30日のニュース