「NEWS23」小川彩佳アナ、他局ライバル番組は「同志」 退社、結婚…悩んだ末に挑戦

[ 2019年6月22日 10:00 ]

笑顔を見せる小川彩佳アナ(撮影・西尾 大助)
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 TBS「NEWS23」(月~木曜後11・00、金曜後11・30)のメインキャスターに今月3日から就任した小川彩佳アナウンサー(34)が、スポニチ本紙のインタビューに答えた。4月にテレ朝を退社し、TBSの“夜の顔”に電撃移籍。テレビ各局による夜の報道番組の視聴率争いが注目される中「同志のような存在」とライバル番組への思いを明かした。

 「視聴率戦争」などと報じられることが多くなった各局の夜の報道番組。中でも鳴り物入りで起用された小川アナは注目度が高い。

 「こういう記事が皆さん面白いのかな、と思って読んでます」と本人は冷静に受け止めている。「確かに視聴率は一つのバロメーター。だけど視聴率を気にしてクヨクヨするより、大切なことは見てくださっている方にしっかり向き合うこと。それが果たすべきことだと思う」と、胸に秘めた思いを語った。

 有働由美子アナ(50)がメインキャスターを務める日本テレビ「news zero」、三田友梨佳アナ(32)を4月からMCに据えたフジ「Live News α」など、各局が人気アナを投入している。ただ、小川アナは「私は番組の主役ではない」とキッパリ。「主役はニュースや当事者の方、取材に答えてくださる方。私は視聴者の方をつなぐ役割です」。よどみない口調からそれが理想の姿だということが伝わってくる。

 小川アナにとって他局の番組はライバルである一方、切磋琢磨(せっさたくま)する存在だ。昨年9月まで7年半、テレ朝「報道ステーション」にサブキャスターとして出演。放送終了後には、他局の報道番組をチェックした。「この報道いいな」などと感じたことは、翌日以降に生かしてきた。「同じような時間帯にしっかりニュースを伝えるという意志を持って放送している、いわば“同志”のような存在」。どんな関係か聞くと「刺激を多く頂きますし、NEWS23も副次的に刺激できるようになればいいなと思います」と答えた。

 今年2月、テレ朝の退社と一般男性との結婚を発表。昨年前半から結婚を考え始め、将来をじっくり考えた。いつか子供を授かりたい、一方でキャリアも積み重ねたい。悩んだ末に挑戦を決めた。

 「何かに挑戦するとなると、子育てをしてる身では危ない橋は渡ることが難しくなってくる。遅すぎるかもしれないけど、年齢的に最後のチャンスだと思った」。新居が見つかっておらず、婚姻届の提出はまだ。「私たちはマイペースに進んでいきます」と落ち着きを感じさせる笑顔だ。

 ≪報ステ時代との違いは開始時刻 「たった1時間、されど1時間」≫小川アナにとって「NEWS23」と「報ステ」の大きな違いは番組開始時刻。午後11時と午後10時で1時間の差がある。「たった1時間だけど、されど1時間」と小川アナ。「10時はまだ一日の活動の余熱のようなものが残ってる状態で見る方が多い気がする。だけど、11時はより就寝時に近くなり、ゆったりした時間に見てくださる方が多いのかなと思う。私自身がそれに寄り添えるような温度でありたいなと思ってます」と話した。

 ◆小川 彩佳(おがわ・あやか)1985年(昭60)2月20日生まれ、東京都出身の34歳。青学大国際政治経済学部卒。6~8歳に米ミシガン州で暮らす。07年にテレビ朝日入社。11年4月から「報道ステーション」のサブキャスター。昨年10月から半年間、AbemaTV「AbemaPrime」のキャスターを務めた。今年4月に退社。血液型A。

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