来年大河「麒麟がくる」語りは市川海老蔵 制作統括「若々しいエネルギッシュな語りがほしいと」

[ 2019年6月17日 11:11 ]

歌舞伎俳優の市川海老蔵
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 俳優の長谷川博己(42)が戦国武将・明智光秀を演じる2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(来年1月スタート)の新キャスト発表会見が17日、東京・渋谷の同局で行われ、語りを歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が務めることが発表された。海老蔵は来年5~7月に「十三代目市川團十郎白猿(はくえん)」の襲名興行が控えている。

 海老蔵は「2020年はオリンピックの年であり、私事でありますが、襲名の年でもあります。そのような節目の年にこのような大役をいただき、大変光栄に思っております。魅力的な作品つづくりの一助となるよう、精一杯務めさせていただきます」とコメントした。

 制作統括の落合将氏は、海老蔵の起用理由について「今回はベテランという方というよりも、2020年ですし、若々しいエネルギッシュな語りがほしいと。私と演出、池端さんと話して、歌舞伎俳優の海老蔵さんなら、きっちりとした、エネルギッシュな語りを披露していただけるのではないかと。CMなど語りも聞いたうえで、声質と歌舞伎俳優ならではのきちっとした語り口が重厚かつ、原点回帰の大河ドラマに合う」と説明。来年は海老蔵が襲名を控えていることもあり「とてもお忙しい年にダメ元で聞いた」といい、「まさかお引き受けいただけるとは。嬉しい限りです」と笑顔を浮かべた。

 この日発表された新キャストは光秀の煕子役の木村文乃(31)、深芳野役の南果歩(55)、稲葉義道役の村田雄浩(59)、藤田伝吾役の徳重聡(40)、今川義元役の片岡愛之助(47)、土田御前役の檀れい(47)、藤吉郎役の佐々木蔵之介(51、足利義明役の滝藤賢一(42)、三淵藤英役の谷原章介(46)、細川藤孝役の真島秀和(42)、松永秀久役の吉田鋼太郎(60)の11人。女流書家の中塚翠涛氏(39)が手掛ける題字もお披露目された。

 「麒麟がくる」は大河ドラマ59作目。29作目「太平記」を手掛けた池端俊策氏(73)のオリジナル脚本で、大河としては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた半生に光を当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描く。

 同作はすでにクランクインしており、これまでに光秀が京で出会う娘・駒役の門脇麦(26)、三河出身の農民・菊丸役の岡村隆史(48)、叔父・光安役の西村まさ彦(58)、光秀の主君・斎藤道三役の本木雅弘(53)、その娘・帰蝶役の沢尻エリカ(33)、織田信長役の染谷将太(26)、織田信秀役の高橋克典(54)、医師・望月東庵役の堺正章(72)、斎藤義龍役の伊藤英明(43)らの出演が発表されていた。

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