松嶋菜々子 理想の子育て熱く語る「ただただ、愛でて 大切に育てて」

[ 2019年6月8日 14:57 ]

映画「町田くんの世界」の公開記念舞台あいさつに臨んだ出演者ら(右から)岩松壮亮、前田敦子、岩田剛典、関水渚、細田佳央太、松嶋菜々子、高畑充希、太賀、石井裕也監督
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 女優の松嶋菜々子(45)が8日、都内で行われた映画「町田くんの世界」(石井裕也監督)の公開記念舞台あいさつに出席。理想の子育てについて熱く語る一幕があった。

 映画は安藤ゆき氏の同名コミックが原作。勉強もスポーツもできないけど、すべての人を分け隔てなく愛する「町田くん」が主人公。16歳り地味なめがねの要領も悪い高校生だが、困っている人を放っておけない。松嶋はその母親役。「台本を読ませて頂きまして、町田くんというキャラクターが本当に可愛いらしくて。本当にそういう子育てができたら幸せだなって思いました。理想の子育てだなって」と出演を引き受けた理由を明かした。

 自身の役どころについて「生まれてきたその状態を、ただただ、愛でて、大切に育てていって」と紹介。子育てについては、「今の世の中(いろんなことから)守ってあげたいという気持ちが強くなって、先に障害を潰していってあげたくなる親の気持ちがあったり。それがストレートに子どもには伝わらずに、受け取る側もうまく受けとれなくて。違った方向に進んで行ってしまう親子のすれ違いがたくさんあると思うんですけど」と、しみじみと語った。

 「その中でも町田くんという奇跡のような、いい人を、本当にこの歳まで育ってあげられるなんて。とんでもない奇跡だなと、母親役に魅力を感じてやらせていただきました」と説明した。

 「町田くんの世界」は安藤ゆき氏の同名コミックが原作で、映画はラストシーンで奇跡的な展開を迎える。これにちなんで、この日のMCを務めた俳優の太賀(26)から「みなさんにとっての奇跡を教えてください」と問われると、松嶋は「けがれた大人は奇跡なんて、もう起きないと思っているんですけど…」と苦笑い。「小さい奇跡を積み重ねて毎日を楽しく過ごしたいな」と続けた。

 主人公は1000人のオーディションで選ばれ、演技経験がほぼゼロの細田佳央太(17)と関水渚(21)がW主演。町田くんを細田が、人が大嫌いで対照的な猪原さん役を関水が演じた。この日はEXILEの岩田剛典(30)、高畑充希(27)、前田敦子(27)、池松壮亮(28)も石井監督と出席した。

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2019年6月8日のニュース