小林麻耶さん 取材攻勢で追い詰められた日々「必死に生きる努力をしました」

[ 2019年5月31日 00:02 ]

元フリーアナウンサーの小林麻耶
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 昨年7月に結婚し、同8月に芸能界引退を表明した元フリーアナウンサーの小林麻耶さん(39)が30日、フジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(木曜後9・00)に出演。引退に至るまでの経緯について明かした。

 妹の麻央さん(享年34)が闘病生活を続けている時から取材攻勢を受けていたという小林さん。記者が家まで来たり、家の電話にかけてきたり。フリーアナという立場もあり、連日の取材に耐える日々が続いていた。しかし、取材は次第にエスカレート。麻央さんが通院する病院まで追いかけ、さらに患者にもインタビューするにまで至った。

 麻央さんの体調の良い時に一緒に食事をとろうとしても、近くにはレコーダーを持った記者がスタンバイ。MCの坂上忍(51)は「麻耶ちゃんと麻央ちゃんにとっては貴重な時間だった訳じゃないですか。一つ一つが…」と言葉を詰まらせた。

 数々の記事を書かれた中でも許せないものがあった。これは麻央さんが体調が良い時に麻耶さんと買い物に出かけた時の記事で「ブランド店 2時間ショッピング」といった見出し。「『すごく元気じゃないか』と誘導される記事を書かれてしまったんです」と麻耶さんは訴える。しかも実際買い物したの1店舗のみ。ほとんどの時間を併設のカフェで過ごしただけだった。

 この記事が世に出回ると周囲からは「死ぬ死ぬ詐欺」との声が聞かれるように。ネットにも中傷するコメントが書かれるようになった。麻央さんは悲しげな表情を浮かべ「お買い物にも行けないんだね」という絶望的な言葉を漏らしたという。

 麻耶さんは「もしかしたらがんの人たちは、笑うことによって病気にいい作用があるとよくテレビで言っていますし、実際にお医者さまもそうおっしゃっていたので…。笑う時間をたくさん増やしたかったのに…。その時間もなくなりました。もし、あの時、ああいう記事がなければ、妹ともっともっと楽しい時間を過ごせたし、妹ももっともっと治療に専念できたと思うんですよね」と涙ながらに吐露。「大人なのだから許すべきではないのか?」と自らに訴えかけると、坂上は「譲っちゃいけない善悪はあると思う」と麻耶さんを気づかった。

 麻央さんの死後、記者たちは麻耶さんの一挙手一投足を巧みに記事にし、ありもしない事実を伝えるようになった。のちに「麻央さんの後釜を狙っている」「再婚説」などがささやかれるように。その記事を信じた街の人たちから「幸せになってね」などと声がかけられたという。

 甥(おい)っ子姪(めい)っ子の面倒を見れば「母親気取り」などと揶揄(やゆ)される始末。最愛の妹を亡くした直後ということもあり、次第に麻耶さんは心身ともにボロボロに。当時を振り返り「死にたくて仕方ありませんでした」と正直な胸の内を口にした。

 しかし、両親や甥っ子姪っ子のため「毎日毎日必死に一生懸命生きる努力をしました」という麻耶さん。しかし、バッシングはやむことはなく、どんどん体調は悪くなっていった。

 麻央さんの一周忌を迎えるあたりで、麻耶さんは心労から不眠に悩まされるようになってしまう。そんな麻耶さんを救ったのが昨年7月に結婚したアキラさん。体調不良の麻耶さんを2カ月半もの間、つきっきりで看病するなど献身的に向き合ってくれた。

 だが、今度はアキラさんに好奇な目が向けられることになってしまう。連日取材され、おもしろおかしく記事に取り上げられる日々。麻耶さんはそんなことに耐えられず体調がさらに悪化。麻耶さんは「仕事はやりたいけどやれない状況」になり、事務所をやめる決断を下した。

 それでもやまない取材攻勢。我慢の限界に達した麻耶さんは、自身のブログ上で「私は、引退しました。主人も、一般の人です」との書き込みをする。しかし「自分から引退という言葉を使えば(取材が)止まるのかなって思ったんですが止まらなかった」そう。するとアキラさんが「自分が顔を出して前に出ることで、麻耶ちゃんの気持ちを軽減したい」と決断し、すべてをオープンにすることに。麻耶さんはぼんやりした写真をおそるおそる掲載して乗り切ろうとするが、アキラさんは「これじゃダメだよ」と、ハッキリ顔のわかる写真をアップすることを提案したという。

 すると世間からは大きな反響があり、「ご主人の顔見てホッとしました」「幸せそうでなりよりです」といった好意的なコメントが寄せられるように。さらに麻耶さんを苦しませていた取材攻勢もピタリと止まったのだという。心身も徐々に穏やかになっていった麻耶さん。「どんどん元気になって、体調も良くなって、幸せになって!」と最後はノロケムード満載の素敵な笑顔を見せていた。

 気になる今後については「ずっと『伝える』という仕事をしてきたので、伝えていきたい、表現していきたい気持ちがあふれ出ました」との言葉。芸能界復帰の日も近いのかもしれない。

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