“小なつ”は負けず嫌い 8歳粟野咲莉“天才”の呼び声に謙遜 宝物はすずからもらったお菓子

[ 2019年5月28日 09:00 ]

元気よく笑顔を見せる粟野咲莉(撮影・白鳥 佳樹)
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 【はばたけ!令和の子役たち 1】いつの時代も可愛い子役は注目の的。最近は愛らしさだけでなく高い演技力を兼ね備え、息の長い活躍をする人気者が増えています。芸能界の新たな潮流に焦点を当てる連載「NEXT」では「はばたけ!令和の子役たち」と題して新時代を担う期待の子役を6回にわたって紹介します。

 粟野咲莉(8)は「天才」の呼び声も高い。放送中のNHK連続テレビ小説「なつぞら」では、約250人のオーディションを経てヒロイン・なつの幼少期を演じ、豊かな表現力で視聴者をくぎ付けにした。“小なつ”として親しまれ、登場シーンが終わる放送回ではネット上に「終わってしまうの寂しい」などの声が殺到する“小なつロス”現象も起きた。

 「天才なんて言っていただくと、まさか自分がそんなこと、っていう気持ちになる」と小学3年生にして大人のような謙遜の言葉を口にする。3歳だった保育園時代から子役を始め、キャリアはすでに6年目だ。演技に目覚めたきっかけは13年のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」で、ヒロインの幼少期を演じた豊嶋花(12)に感動したことだ。「家でお母さんと一緒に、ずっと同じシーンを繰り返しマネしてました」と語る。

 成長の源は人並み外れた負けず嫌いな性格。「“できない”って思う時の気持ちが嫌い。目標をたくさん立てて、何回も練習して全部できるようにします」。目標は「笑っていてもすぐ泣ける、何でもできる女優」だ。

 学校生活を聞くと「お勉強も得意で運動も大好き」。体育で苦戦中の鉄棒の連続前回りは「お仕事もあるけどいっぱい練習して絶対できるようになる!」とここでも負けず嫌いが顔を出す。それでも女優以外の夢は「タピオカが大好きなので、お店を開いたりしたいです!」と小学生らしい無邪気な答えも返ってくる。

 「なつぞら」の現場で「肌がツルツルなので“ちゅるちゅるなっちゃん”って呼んで可愛がってくれた」という、主演の広瀬すず(20)にもらったお菓子が宝物。「もったいなくて食べられなくて部屋に飾ってます」。引き込まれる笑顔。周りが自然と応援団になる可愛らしさが最大の魅力だ。 (桑原 淳)

 ◆粟野 咲莉(あわの・さり)2010年(平22)6月24日生まれ、東京都出身の8歳。16年のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でもヒロインの娘の幼少期を演じた。好きな食べ物はみかん。「冬にたくさん食べちゃって、顔と手が黄色くなりました」。オシャレやメークに興味があり「おじいちゃんに、カワイイお店に連れて行ってもらうのが楽しみ」。水泳や書道の教室にも通っている。

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