前五輪相、NGT48、AAA浦田…連日目にする有名人の謝罪から学ぶべきこと

[ 2019年4月24日 09:00 ]

謝罪会見で深々とお辞儀する浦田直也
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 「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」。こうした言葉とともに誰かが頭を下げる光景を毎日、目にするようになった。

 今月だけでも、震災復興を軽視した失言で更迭された桜田義孝前五輪相や、薬物事件を起こしたピエール瀧被告(52)らが謝罪。21日には山口真帆(23)が被害を受けた事件とその後の騒動をめぐりNGT48の劇場支配人が、東京で飲酒トラブルを起こした人気グループ「AAA」の浦田直也(36)が、それぞれ公の場で謝罪した。

 それにしても、連日目にする有名人の謝罪から我々は何を学べばいいのか。

 「謝罪マスター」を名乗り、新著「謝罪力」(日経BP)を発表した竹中功氏は「例えば桜田氏の失言は、被災地の人々を不快な思いにさせた。なんで桜田さんが直接謝りにいかないのか。当事者が謝ってないのに本当に納得するのか」と疑問を投げかける。この場合の問題点は「誰が何に怒ってるかをしっかり分解して考えていない。そこに気付いて、本人がおわびにいくのが謝罪。首相や代わりの大臣がおわびするのは謝罪ではない」という。
 大事なのは「ゴールの設定」。桜田氏の場合なら、被災した人々に心から五輪を応援してもらうために政府がどのように行動していくか組み立てられていないとした。

 一方、ピエール瀧被告の“ゴール”の1つは、再犯しないということ。ところが、竹中氏は「どんなルートでコカインが流れたかという報道は少ない。瀧被告を応援してCDやコンサートに払っていたお金が知らない間に反社会的勢力に流れたかもしれない。本当に怒るべき点は“得体の知れないルートにファンの大事なお金を流しやがって”ということなのに、なかなか伝えられていない」と指摘する。「怒り」を「理解」して初めて誠実に謝罪できるようになり、ゴールへ向かっていけるとした。

 社会に有象無象の謝罪があふれてしまった背景について、竹中氏は身勝手な言い分や自分の視点でしか物事を見られない人が増えていることにあると分析。新しい時代に向けて「1人1人が人の気持ちを想像する力を磨いていくべきだ」と訴えた。ある日、突然“謝罪”はやってくる。身の回りに起こりうるトラブルやリスクを想定し、対処法を訓練するのは“よい謝罪”につなげる有効手段だという。(安田 健二)

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