川崎のぼる氏明かす 小池さんの“細部”へのこだわり

[ 2019年4月20日 05:30 ]

小池一夫さん死去

2003年10月15日付大阪版紙面に掲載された原作・小池さん(題字も)作画・川崎のぼる氏の漫画
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 2003年にスポニチ本紙大阪版で小池さんが原作の「勝ちたいんや!劇画・星野仙一物語」を連載した川崎のぼる氏(78)は「(巨人の星の原作)梶原(一騎)さんと小池さんの原作は正反対というくらい違った。梶原さんが小説風なのに対し、小池さんは映画の脚本のようなスタイル」と振り返った。

 漫画に対してこだわりは強く、「服装やコーヒーカップ、野球の道具なども指定が細かく、写真が貼られていて、よく調べられているのが分かった」と人柄を惜しんだ。

 ≪“どんな舞台もドラマに”同郷・矢口高雄氏≫「釣りキチ三平」を手掛け、小池さんと同じ秋田県出身の矢口高雄氏(79)は、デビュー2作目の「燃えよ番外兵」が小池さんの原作だった。「『子連れ狼』がヒットした頃で、凄く忙しかったはずだけどエネルギッシュな人だった」と惜しんだ。小池さんの作品について「私が故郷を前面に出して活動したのに対して、彼はそれを人に話さない人だった。作品が発表された時代や地域性に関係がない。普通、出てしまうものなんだけどね。それは“どんな舞台でもドラマにしてやる”というポーズだったんだと思う」と語った。

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2019年4月20日のニュース