ショーケン豪快伝説「太陽にほえろ!は出たくなかった」「酒もタバコも女も飽きた」

[ 2019年3月29日 08:56 ]

萩原健一さん死去

09年11月、スポニチ本紙「我が道 萩原健一」第1回のインタビューに答える
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 「ショーケン」の愛称で親しまれ、ドラマ「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」などで活躍した俳優の萩原健一(はぎわら・けんいち、本名敬三=けいぞう)さんが26日午前10時30分、消化管間質腫瘍のため都内の病院で死去した。萩原さんは09年11月、1カ月にわたってスポニチ本紙連載「我が道」に登場。萩原さんらしい表現で自らの型破りな経験を語っていた。

 ▼「酒もタバコも女も飽きた」 若い時にマリフアナ吸ってさ、ドラッグやって、酒飲んで、女抱いて、捕まって、いろんなことになって、まだ懲りないっていうのはバカだよ。

 ▼「“故郷に錦を飾る”の“錦”を桃井かおりさんが“なんて読むの?”って聞くから“ワタじゃねえの”って答えた」 俺はかおりさんじゃなく、2本撮りのもう1本の方に出てた女優さんに気持ちが行ってて、それどころじゃなかったんだ。

 ▼「太陽にほえろ!は出たくなかった」 最初に来た役の名前は「坊や」だったんだ。坊やはねえだろう。「そんなもんやれるか」って言ったら、今度は「マカロニ」だって。マカロニもねえだろう。

 ▼(太陽にほえろ!の撮影現場で)「俺が“ボス”って言おうとすると“ブス”になっちゃうわけ」 (石原裕次郎さんと飲んだ)当時のドブロクには防腐剤代わりに猫いらずが入っていたんだよ。翌日になって酔いが覚めても、猫いらずの副作用が抜けないんだ。歯医者に行って麻酔を打たれると口から水がこぼれるでしょ。ああいう感じになるわけ。

 ▼「大河ドラマ“利家とまつ”(02年)の明智光秀のモチーフは、実はウサマ・ビンラディンだったんだ」 織田信長と光秀の関係と、ブッシュ大統領とビンラディンの関係が似てるって思ったわけ。「湾岸戦争」は「長篠の戦い」、「9・11」は「本能寺の変」だと考えたんだよ。

 ▼「(1983年4月に大麻取締法違反容疑で)逮捕される直前、インドのマザー・テレサに会いに行った。本当に大麻をやめたかったんだよ」 実際に会えて胸の内を話したら「捕まります。でも、あなたは大丈夫です。ゴッド・ブレス・ユー」って言われたんだ。

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2019年3月29日のニュース