藤井七段 久保九段と決勝T進出かけて激突 勝率歴代1位の行方も左右する対局

[ 2019年3月11日 10:40 ]

棋聖戦2次予選決勝、決勝トーナメント進出をかけて久保利明九段(奥)と対戦している藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が11日午前10時に大阪市の関西将棋会館で始まった棋聖戦2次予選決勝で、決勝トーナメント進出をかけて久保利明九段(43)と対戦している。

 現在、今年度の記録部門で首位を走る勝率は・8571(42勝7敗。未放送のテレビ対局除く。10日現在)。歴代1位、中原誠十六世名人の持つ・8545(47勝8敗、1967年度)を暫定で上回っており、51年ぶり記録更新が期待されている。ただ、年度内に見込まれる残り対局数から考えれば、1敗でもすれば再び上回るのは厳しい状況だ。

 この日の相手、久保は現在の棋界を代表するトップ棋士の1人。それまで2期保持していた王将位を2月に失ったとは言え、通算タイトル7期を誇る、バリバリのA級棋士でもある。そんな超難敵相手のこの日の勝敗が、偉業達成の行方を大きく左右しそうだ。

 両者はこれが初手合い。振り駒で久保の先手となり、後手の藤井はいつも通り、飛車先の歩を突いた。戦型は振り飛車党の久保が四間飛車に選択した。持ち時間は各3時間。昼食休憩を挟み、本日中に終局見込み。

 藤井の本棋戦参戦は2期連続2度目。初参戦の前期は1次予選決勝で、プロ入り同期の大橋貴洸四段(26)に敗れている。

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2019年3月11日のニュース