舞踊家の花柳幻舟さん転落死か 群馬「めがね橋」で写真撮影中に?

[ 2019年3月2日 05:30 ]

死去した花柳幻舟さん
Photo By 共同

 「打倒家元制度」を掲げた過激な活動で知られる創作舞踊家の花柳幻舟(本名川井洋子)さん(77)が28日午後5時ごろ、群馬県安中市の碓氷第三橋梁(きょうりょう)、通称「めがね橋」下の遊歩道で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で約1時間後に死亡が確認された。同県警安中署が1日、明らかにした。

 転落したとみられる地点の高さは約23メートルで、持っていたデジタルカメラには橋の上から真下の遊歩道を撮った写真が残っていた。同行者の有無などは不明。署は写真を撮影中に誤って転落した可能性を含め、事故と事件の両面で調べている。1892年完成のめがね橋は連続したアーチを持つ旧国鉄信越線のれんが造りの鉄道橋で、国の重要文化財に指定されている。橋の上を歩くことが可能で、転落防止のため高さ110センチのガードパイプがついている。

 花柳さんは劇団員の子として生まれ、2歳から舞台に立ちながら西日本の各地を転々とした。日本舞踊の花柳流に入門して名取となり、女優として多くの映画やドラマに出演。一方で「拝金主義」「悪質な集金システム」だとして、家元制度を強く批判し始めた。

 80年2月に国立劇場で、花柳流家元の故花柳寿輔さん(当時45)を包丁で襲い負傷させ逮捕。90年11月の天皇陛下の「即位の礼」パレードではカツラをつけて見物席に紛れ込み、路上に爆竹を投げて逮捕された。「私は家元制度と闘っており、天皇制も同じだから」と供述。道交法違反罪で罰金刑を受け、支払いを拒否して労役に服した。近年は全国各地での講演や執筆活動などを行っていた。

 ◆花柳 幻舟(はなやぎ・げんしゅう、本名川井洋子)生年月日非公表、大阪市出身。劇団座長の子として生まれる。1966年花柳流の名取となり、舞踊家、女優、作家として幅広く活動。84年には栃木刑務所での体験を描いたドラマ「花柳幻舟獄中記」に自ら主演した。04年放送大学卒業。著書に「冬の花火」「小学校中退、大学卒業」など。

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