久保王将 逆襲へ今ステージ初の三間飛車

[ 2019年2月25日 05:30 ]

第68期王将戦7番勝負第4局第1日 ( 2019年2月24日    沖縄県那覇市・琉球新報本社ビル )

タイトル戦ヌ輸年ぶり開催の沖縄で対局する久保王(左)と渡辺棋王(撮影・村上 大輔)
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 渡辺明棋王(34)の開幕3連勝で迎えた第4局が始まった。王将戦初の沖縄対局は先手の久保利明王将(43)が今シリーズ初の三間飛車を採用しスタート。タイトル奪還に王手をかけている渡辺は慎重かつ巧妙な対応で、徐々に主導権を握りつつある。52手目を渡辺が封じ第1日が終了。対局はきょう25日午前9時に再開する。

 冷房の効いた対局室は、70年近い歴史を誇る王将戦史上、おそらく初めてだろう。室温23度に設定された心地よい空間で盤面は一触即発の緊張感が満ちあふれている。

 「途中に仕掛けが入って、そこから激しい展開ですね」とカド番の王将が息を吐く。もう1敗もできない状況で用意した戦法は三間飛車だった。[先]7八飛と大駒をスライドさせた大胆な初手は強めのジャブ。振り飛車党の指す想定内の一手とはいえ、滑り出しは久保のペースで進んでいく。

 守りを固めようと穴熊を志向する相手に対し、そうはさせまいと25手目に[先]4八飛。一見して自然な、何げない一手が何らかのバタフライ効果を呼んだのか。以降の局面は微妙に変化した。

 後手番ゆえ、まずは専守防衛の渡辺が指す、その応手一つ一つが不思議な連動を見せる。49手目[先]5五同角に対した50手目の[後]5四金(第1図)は控室の検討陣すら予想し得なかった好手。いわゆる「指しやすい」状況となり、ポイントは着実に稼いだ。

 「明日(25日)は朝からもう終盤戦。一手の緩みも許されない場面が続くでしょうね」と表情を引き締める渡辺。久保も「攻め合いになっていくと思います」と一歩も引かない構えだ。ストレートで挑戦者の復位となるのか、ディフェンディングチャンピオンが意地で一矢を報いるのか。那覇の空を覆う鉛色の雲からは、しとしとと雨粒が落ち続けている。

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