舌がんとは?口腔がんの6割 リウマチ治療副作用との判断難しく…

[ 2019年2月20日 05:30 ]

堀ちえみ 舌がん公表

堀ちえみ
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 舌がんは口腔(こうくう)がんの中で最も多く、口腔がんの約6割を占める。日本人の口腔がん患者の男女比は3対2で男性に多く、年齢的には60〜70代が最多。原因は明らかになっていないが、喫煙や飲酒、合っていない入れ歯や虫歯でとがっている歯などによる慢性的な粘膜刺激も関与が疑われているという。

 口腔外科専門医の梯裕恵氏は「口腔がんはほとんどが肉眼で観察でき、手指で触診できるのが大きな特徴で早期に発見されやすいがんと言える」と指摘する。

 堀の場合は昨夏から口内炎を疑っていた。両者は間違われやすいようで、梯氏は「一般の歯科医などでは分からない場合もある」とし「通常、口内炎は1週間から10日で治る。3週間以上続く場合は大きな病院での診察を」と訴えた。

 また堀はリウマチを患い、その薬の副作用で口内炎が治らない可能性もあると医師から指摘されていた。梯氏は「免疫抑制やステロイドが入った薬には口内炎ができやすかったりするものもある」とし、こうしたことから判断が難しくなった可能性もある。

 治療は基本的に手術療法を選択。人工材料や、他部位の皮膚・筋肉などで欠損部を再建したり、顎骨・歯はインプラントなどで機能回復する。舌や顎骨・顔面を切除するため、咀嚼(そしゃく)障害、嚥下(えんげ)障害、顔貌の変形といった後遺症が残る。「症例によっては術後に嚥下訓練や発声訓練を行う。予防的に放射線と抗がん剤治療を行う場合もあります」と、ある程度の期間が必要な場合もある。

 梯氏は「ステージ1の5年生存率は約90%。初期のものではほとんどの症例は治りますので、恐れずにできるだけ早く受診することが大切です」と早期受診を呼び掛けた。

◇舌がんのステージ がんの大きさ・広がり、転移の有無などで1〜4(a・b・c)に分類される。ステージ4は、がんの大きさ・広がりが「舌の周囲(筋肉、顎骨、顔の皮膚)まで広がる」もしくは「3〜6センチの頸部(けいぶ)リンパ節転移が同側に1つまたは複数ある」という状態。その中で、骨や動脈への広がり、リンパ節転移の数や大きさ、遠くの臓器への転移などの状況によってa〜cに分けられる。全国がんセンター協議会の生存率共同調査によると、ステージ4の5年生存率は45.1%。

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