IKKOの人生を大きく変えた逸見政孝さん 与えくれた“金言”とは?

[ 2019年2月17日 20:32 ]

がん告白の会見をする逸見政孝さん
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 タレントのIKKO(57)が17日放送の読売テレビ「八方・陣内・方正の黄金列伝」(後4・30)に出演。93年12月25日に他界した逸見政孝さん(享年48)との思い出を語った。

 人気美容師として活躍していたIKKOは、27歳の時にフリーのヘアメイクアーティストに転身。逸見さんの妻と仕事で知り合い、逸見さんの専属ヘアメイクの依頼を受けるようになった。逸見さんはこの時、レギュラー番組を多数抱える売れっ子のフリーアナウンサーだった。

 そんなこともあってIKKOの仕事は軌道に乗り、30歳の時に「アトリエIKKO」を設立。女優たちのヘアメイクを数多く手がけるようになった。

 ある日、IKKOは逸見さんに「どうやったら人生を成功できるんですか?」と尋ねると、「みんな平等に成功のチャンスはあると思う」と答えたという。ただ、逸見さんは「1週間に1回しか来ないバス停でバスを待っている時もあれば、1時間に何本もバスが来る時もある。だからといって1週間に1本だからと言って飛びついてもいけない。それを見極める“審美眼”を養わなければダメだと思う」と説明。やみくもにチャンスに飛びつくことは失敗の原因となることを説いていた。

 さらに逸見さんは「波(チャンス)が来ても、(波に乗る)実力がついてなかったら波から落ちてしまうから、日々精進することだと思う」と努力の大切さを力説。「努力と見極めが揃えばどなたでも成功すると思う」と、IKKOにアドバイスしていた。

 そんな金言をくれた逸見さんが、メディアにがんであることを告白したのは1993年の9月6日。それからわずか4カ月足らず、48歳という若さでこの世を去った。

 がんの告白時には「スタッフの皆さんにはしばらく迷惑をかけるけど大丈夫ですか?」と優しい言葉をかけてくれた逸見さん。「春先には元気になって僕も帰ってきたいから」と希望を口にしていただけに、IKKOのショックも計り知れなかった。

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