海老蔵 璃花子応援「元気になることを信じて」 父・團十郎さんも白血病闘病

[ 2019年2月14日 05:30 ]

日本外国特派員協会で、会見を行う市川海老蔵(左から2人目)=撮影・久冨木 修
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 歌舞伎俳優市川海老蔵(41)が13日、東京・日本外国特派員協会で会見を行い、12日に白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(18)へ「治ること、元気になることを信じて応援したい」とエールを送った。

 13年に肺炎で亡くなった父、十二代目市川團十郎さんは04年に白血病と診断され、闘病しながら舞台に立った。11年には全国骨髄バンク推進連絡協議会の会長を務めるなど、團十郎さんは啓蒙(けいもう)活動にも取り組んできた。

 会見で海老蔵は「昨日の(池江の病名公表の)ニュースを見た時にびっくりしました。日本国中の皆さま、彼女を知っている海外の方々も驚きと悲しみに包まれた時間だったと思う」と思いをはせた。言葉を選びながら「うちの父もそういう病気で、全ての方が彼女の回復を願っているのではないかと思っています」と思いを重ねながら語った。

 来年5月には十三代目市川團十郎白猿の襲名興行を控えており、7月から始まる東京オリンピック・パラリンピックでは「文化・教育委員会」の委員を務めている。「私もテレビで(池江が)泳いでいる姿を拝見していて、こんなに強い方がいて頼もしいなといつも思っていた」と応援していたといい「彼女の言葉にもありましたように、治る病気だと思うので、みんなで治ることを信じています」と心から願った。

 《「もう少し長く生きていれば」》海老蔵はこの日、父團十郎さんが「團十郎」の名を生前贈与しようとしていたことを明かした。歌舞伎関係者によると、公の場で語ったのは初めて。

 「父は自分の健康のこともあったんですが、生前贈与。つまり“團十郎という名跡を生きているうちに自分に継がせたい、継がせられないものか”と考えていた人間です」と語った。結局その思いはかなわず「もう少し長く生きていれば生前贈与という形ができたかもしれません」と振り返った。

 襲名では「市川團十郎白猿」と俳名を後ろにつけて名乗る。「父や祖父に対する尊敬の気持ちはそこで伝わったらいいなと思っています」と呼び掛けた。来年5月まで残り約1年半。「それまでもう少し、父と心の中で向き合っていきたい」と改めて大名跡「團十郎」を継ぐ決意を新たにしていた。

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2019年2月14日のニュース