酔拳?

[ 2019年2月12日 08:00 ]

<王将戦第3局2日目>渡辺棋王(撮影・吉田 剛)
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 【我満晴朗 こう見えても新人類】今冬の将棋界で最も多忙を極める棋士といえば、第68期王将戦と第44期棋王戦を掛け持ち出場している渡辺明棋王で間違いない。

 2018年最後の対局は12月15日の広瀬章人八段=段位は当時=戦。東京・渋谷区の将棋会館で行われた叡王戦本選だ。年末年始は公式戦が組まれないこともあり、2019年1月7日(斎藤慎太郎王座戦=叡王戦本戦)までは中22日の「オフ」を過ごしている。

 ところが、その後から状況は一変した。斎藤戦から中2日で順位戦B級1組・畠山鎮七段戦を大阪市の関西将棋会館で指したのだが、東京都在住の渡辺としては前日入りから2泊を強いられる。そして中2日で静岡県掛川市での王将戦7番勝負開幕局(対久保利明王将)だ。この時は自宅に戻らず、静岡県内で1泊したという。

 15日に帰京し、8日間の小休止を経た24日には朝日杯本戦(東京・将棋会館)に出場。佐藤康光九段に勝ったため、同日夜は深浦康市九段戦と早指しならではのダブルヘッダーを消化している。以降の動きを追ってみると…。

 25日=大阪府高槻市に移動

 26、27日=王将戦7番勝負第2局

 28日=帰京

 29日=東京・将棋会館での叡王戦本戦(対菅井竜也七段)

 2月1日=石川県金沢市入り

 2日=棋王戦5番勝負開幕局(対広瀬章人竜王)

 3日=帰京

 5日=栃木県大田原市入り

 6、7日=王将戦7番勝負第3局

 8日=大田原市から富山県魚津市に向け移動

 10日=棋王戦5番勝負第2局

 11日=帰京

 14日=順位戦B級1組(対郷田真隆九段)

 16日=朝日杯オープン戦準決勝(東京都内=対千田翔太六段)

 あの年末年始の「22連休」が懐かしいほどのタイトなスケジュールだ。

 驚くべきはこれほどの過密日程なのに、正月以降9勝1敗と圧倒的な好成績(2月11日時点)。酔えば酔うほど強くなる…はジャッキー・チェンだったが、この人の場合は忙しくなればなるほど強くなる、のかも。

 16日の朝日杯で千田六段を下せば、決勝であの藤井聡太七段と初手合となる可能性を秘めている。棋王のコンディションは気になるけど、これはちょっと見逃せないカードだ。(専門委員)

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