八千草薫 体調不良でテレ朝ドラマで2役のうち1役を降板 代役は風吹ジュン

[ 2019年2月9日 05:00 ]

テレビ朝日のドラマ「やすらぎの刻〜道」で九条摂子を演じる八千草薫
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 女優の八千草薫(88)が4月にスタートするテレビ朝日の帯ドラマ「やすらぎの刻〜道」(脚本・倉本聰氏)のヒロイン役を降板することが8日、同局から発表された。

 同局は降板理由について「体調不良により、やむなく静養されることになった」と説明。八千草の所属事務所の関係者は「体調不良というのは事実だが、それ以上のことに関してはなるべく早く、事務所のホームページに本人のコメントとして出したい」と話した。

 代役は、女優の風吹ジュン(66)が務める。

 作品は同局の帯ドラマ「やすらぎの郷」(17年4〜9月)の続編で、石坂浩二(77)扮する脚本家・菊村栄が執筆するシナリオ「道」が新たに映像化されていく物語。ドラマ「道」は山梨県のとある山あいの村を舞台に、昭和と平成を生き抜いた無名の人物の生涯を描く。主人公・しの役を清野菜名(24)、しのの晩年を八千草が演じる予定だった。

 ドラマは2層仕立てになっており、「道」と同時に石坂らの「やすらぎの郷」の“その後”も描かれる。「やすらぎの郷」で八千草は「姫」こと九条摂子役を演じており、同局は「摂子としては予定通りご出演いただく」としている。

 複数の関係者によると、昨年10月にクランクイン。八千草は既に摂子役の撮影を始めており、元気そうな姿を見せていた。しかし最近になって、体調不良を理由に同局側に降板を申し入れた。局側と倉本氏らが協議した結果、「やすらぎの郷」で菊村の妻・律子役を演じていた風吹が代役に決まった。しのの晩年期の撮影はまだ始まっていなかったという。

 同局関係者は八千草の摂子役について「体調が回復されたら撮影を再開したい」と復帰に期待している。

 ◆八千草 薫(やちぐさ・かおる、本名谷口瞳=たにぐち・ひとみ)1931年(昭6)1月6日生まれ、大阪市出身の88歳。47年に宝塚歌劇団に入団。娘役として活躍し、57年に退団。51年に「宝塚夫人」で映画デビュー。TBSドラマ「岸辺のアルバム」「茜さんのお弁当」など人気作に出演。97年に紫綬褒章を受章。

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