奥田瑛二 自立心養う子育て論、朝ドラ主演・次女安藤サクラにかけた言葉とは

[ 2019年2月7日 09:00 ]

映画「洗骨」に主演した奥田瑛二。自立心養う子育て論を語った
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 9日公開の映画「洗骨」(監督照屋年之)に主演した俳優の奥田瑛二(68)が自らの子育て論を明かした。奥田の次女安藤サクラ(32)が主演するNHK連続テレビ小説「まんぷく」(月〜土前8・00)は3月末の最終回へ向け、佳境に入った。映画監督の長女安藤桃子さん(36)と2女がいるそのキーワードは「自立心」という。

 40年の映画人生で「最ダメ男」を演じた。洗骨とは沖縄諸島に残る風習で、風葬された死者は骨だけになった後、縁者に骨を洗ってもらってこの世とお別れできる。奥田演じる信綱は、役場を辞めて工場経営に乗り出したが金を持ち逃げされ、病弱の妻に決定的打撃を与えた後悔を酒で紛らわせる。妻の死後4年。長男と長女が洗骨のため帰郷する。

 過酷な風習の背景に描かれる、破綻した親子関係。私生活では桃子監督、サクラの2女がいる。「まんぷく」について「会う人から“見てます”“朝から元気が出ます”と。よしよしと思います」

 愛娘へのひいき目を差し引いたとしてもうなずける。映画「万引き家族」がカンヌ最高賞に輝いたのは昨年5月。夫の俳優柄本佑(32)との間に一昨年誕生した長女を伴う大阪での朝ドラ出演が、勢いを加速させる。

 「甘やかすことはない。自立心を養うように仕掛けてきました」。桃子監督の子育ては元首相犬養毅の孫で妻のタレント安藤和津(70)が学習面、ボーイスカウトの指導歴がある奥田が情操面を担った。

 「実は野山に詳しい。ちょっと見直した?夜の指導員じゃない、昼の指導員です」。ところがサクラが誕生した1986年はドラマ「男女7人夏物語」出演で多忙を極めた。「桃子のように面倒を見られず気の毒だった」

 奥田の舞台を見た5歳で演技への関心を抱き、高校3年で女優志望を告げられた。「親の七光と言われたくない。何も協力できません」と応じたが07年、自身の監督映画「風の外側」でサクラを主演に起用した。

 撮影開始10日前にもともとの主演女優が降板したためで、撮影延期を覚悟したが「(3番手での出演だった)サクラちゃんでお願いします」というプロデューサー、「神様がくれたプレゼント」とする和津の説得に最終的に折れた。

 以来演技について語り合うことはない。ただ1度、サクラが自宅で独り言を繰り返すので「そういう時はな…」と本題に入ろうとしたら、「お父さんはお父さん、奥田瑛二は奥田瑛二。私は私。全然当てはまらないから、いいです」と拒絶された。「最近は僕の方が聞いてます」と苦笑いする。

 朝ドラ出演時、奥田はサクラに「これは挑戦ではなく冒険だ」との言葉を送った。その意図を「挑戦は途中でやめることができる。冒険は荒波の海へこぎ出している。もう引き返せない」。つまり覚悟を問うたのだ。「命がけなぶん、面白いし達成感もある」。さて、まもなくその冒険を終えるサクラ、父から受け取った言葉をどう振り返るだろうか。

 ≪実は阪神ファン≫奥田は中日の地元、愛知県春日井市出身だが阪神ファン。2005年以来優勝から遠ざかるのに寛容な周囲を疑問視し「大阪人が許しまくっている。下柳(剛)さん、なんで投手コーチやらないんだろうね」と指摘。面識はなかったが、テレビ局関係者を通じて酒席を設けたほどほれ込む人柄に「ああいう無頼派に指導者をやってほしい。今度会ったら“やらないの?”と聞いてみたい」と説得を試みるという。

 ◆奥田瑛二(おくだ・えいじ)1950年(昭25)3月18日、愛知県春日井市出身の68歳。明治学院大を中退後、東邦高の先輩・天知茂の付き人を務め、79年「もっとしなやかにもっとしたたかに」で映画デビュー。トレンディー俳優として人気を博し、86年の主演映画「海と毒薬」がベルリン国際映画祭銀熊賞。監督としても2006年の「長い散歩」でモントリオール世界映画祭グランプリを受賞した。

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