嵐 会見全文1「何度も何度も話し合った」大野は21年から当面芸能活動休止「自由に生活がしてみたい」

[ 2019年1月27日 22:44 ]

<嵐・会見>会見する嵐(左から)相葉雅紀、松本潤、大野智、櫻井翔、二宮和也(撮影・吉田 剛)
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 2020年12月31日をもって活動休止することを発表したアイドルグループ「嵐」の大野智(38)、櫻井翔(37)、相葉雅紀(36)、二宮和也(35)、松本潤(35)が27日、都内で会見を行った。

 以下、会見全文(1)

 ――あらためてこの結論に至った経緯は

 大野「2017年6月中旬頃にメンバー4人に集まってもらって自分の思い、気持ちを話させてもらった。嵐としての活動をいったん、終えたいと。自分の思いとしては自由に生活がしてみたいと、メンバー4人に伝えまして、その後、何度も何度も話し合いを重ねて2020年をもって、活動を休止するという結論に至りました」

 ――話し合いはどのように行われたのか

 大野「2017年6月中旬に初めて集まってもらって、気持ちを打ち明けた後は1人1人と会って、その思いもちゃんと聞いて、その後は5人で集まって、それをけっこうな回数ですけど何度も何度も話し合って、最終的に事務所の方も交えてお話をさせていただきました。2018年の2月に事務所の方に報告させていただいて、それから話し合いを重ねて2018年の6月に決断しました」

 ――何にも縛られずに自由な生活というのはどういうことか

 「具体的に何がしたいかは決まっていないんですけど。この世界を一度離れてみて、今まで見たことのない景色を見てみたいというか、普通の生活って今まで経験していないなあって思いもあり、興味もあり。具体的に何かやりたいということはない」

 ――それでも事務所、嵐の一員ではあるということか

 「最初は活動を終えたいと報告した時に、やはり事務所をやめなくてはけじめがつかないと思っていたんですけど、メンバーや事務所の方々と話していく中でお休みということで良いんじゃないかということで。所属は所属なんですけど、期限を迎えたら、ちょっと休んでやりたいことを考えていきたいなと思っています」

 ――きっかけはなんだったのか

 大野「きっかけというのは正直ないというか。いつ思ったかと言うより、だいたい3年くらい前からそういう気持ち、思いが芽生えてどんどん強くなっていった」

 ――ハワイ公演が終わった後くらいか

 「終わってちょっとたって、仕事をする中で、その辺りから自分の気持ちに変化が来てしまって」

 ――ハワイの景色は特別でしたよね

 「そうですね。そこから日本に戻ってきて15周年終わってから、仕事をしていく中で徐々にそういう気持ちが芽生えていきましたね」

 ――達成感のようなものがあった

 大野「10周年の時も15周年の時ももちろんありましたけど、やりきったという感覚はなかった。本当に徐々にですね」

 ――2021年は芸能活動はしないのか

 大野「そうですね。一回自分を見つめ直す期間というか、一度立ち止まってみようかなと思っています」

 ――それは何年くらい

 大野「具体的なことは考えていないですけど。2020年いっぱいまで嵐として走り抜けてから、お休みさせていただいている間に自分の思うことは出てくると思うので」

 ――再開を望む声も有ると思うので、だいたいでも

 松本「決まってないんでしょ?」

 相葉「言えるの?」

 大野「決まってないんですよね」

 二宮「すみません」

 ――疲れたということではないか

 「疲れたという事ではなくて。一回立ち止まって自分自身を見つめ直してみたいというのが大きいです」

 ――解散ではないのか

 松本「解散ではありません」

 ――大野から聞いたとき4人はそれぞれどう思った

 二宮「衝撃でした。そんなこと考えていなかったので。話し合いを進めていく中で、僕らがずっと言っていたのは4人でも6人でも嵐ではない。自分たちの嵐っていう世界の、価値の基準の中でずっと戦ってきたグループなので。5人でなきゃ100%のパフォーマンスはできないだろうというのが、リーダーの思いを聞いた後の決め方ですね」

 櫻井「僕も驚きましたね。前の日に友達と焼肉を食べてたんですけど、グループメールの所に大野から話がしたいと言う風に。その後、話を聞いたときに、相談と言うより、もしかしたらある程度意思の固まっているものなのかなと解釈しました。ものすごく驚きましたけど。誰か1人の思いで嵐の将来を決めるのは難しい一方、他の何人かの思いで1人を縛るのも難しいのかなって。中学何年生からかの仲間ですから、それだけ時間がかかっても、全員が納得する着地点を探していかなければならないなと」

 ――やめるのを引き止めたのか

 櫻井「引き止めたという立場でもないです。大野の思いを理解したということです。たくさん時間をかけて着地点を探していかなければならないなと思いました」

 松本「常々グループ活動を続けることはメンバーの強い意志があって続けていけるものだと思っていたので。僕らは10周年の時にたくさんの方に祝っていただいたり、国立競技場でライブやらせていただいたり、15周年の時にはデビューしたハワイに連れて行ってもらって、素晴らしい景色をたくさん見せてもらった。自分たちがいろんなことを経験していく中で、次は何やろうって皆で話し合って進めてきた。その中で大変だと思うことも正直ありました。自分たちが良いと思っている時期にグループをしめるということを実際に考えたこともあったし、メンバーにその話をしたこともありました。具体的な時期をこの時期にしたいとかそういういことはなかったですけど。なので、一番最初にリーダーの話を聞いたときに、僕は驚きはしませんでしたね。その後にみんなでいろんな話をする中で、これからのことを考えた時に、2020年で区切りをつけるのがベストなんじゃないかと」

 相葉「初めてリーダーから聞いたときはひっくり返りました」

 櫻井「ひっくり返ってたね」

 相葉「こういう生活が当たり前だと思ったことは一度もないですけど、現実で突きつけられたときは準備が必要でしたし。どうにか嵐を続けていく方法はないのかとリーダーに相談したりもしました。リーダーとみんなと何回も話し合いを続けていく中で、ちょっとでも同じ方向を向いていないリーダーをずっと付き合わせるのは違うなと。1人欠けてしまっては嵐というのは難しいと思ったので。リーダーの意見に納得しました」

 櫻井「時間はかかりました当然。17年6月から年明け2月くらいまでですから数カ月間、何回も何回も話し合いをずーっと続けていました」

 ――受けいれてくれたメンバーに対して大野さんはどのような気持ちなのか

 大野「正直申し訳ない気持ちですけど、1人欠けたら嵐じゃないというのは5人の心の中にあったので、勝手ではありますが、2020年まで大切に走っていこうかなと思いました」

 ――反対した人はいなかったのか

 二宮「反対というか、できませんか?という相談はしました。二つ返事ではい分かりました。とは責任感的にできなかった。リーダーも本当にギリギリまで考えてくれてたなと」

 櫻井「賛成反対でぱきって別れるのは難しい。引き止めようという人もいればその方向で進めようという人もいるから」

 ――相談する中で何に時間がかかったのか

 櫻井「みんなの思いがきちんと同じ方向に着地することです。我々五角形だとしたら真ん中をどこに置くかということに時間を掛けた」

 ――けんかになったり言い合いになったりは

 松本「ないです」

 二宮「書きたそうですね。言い合いになったって」

 相葉「うそでもしとけばよかったな」

 ――相葉の「仲が悪いわけではありません」というメッセージの意味は

 相葉「勘違いされてしまうかと思ってそう書かせていただいた。20年という月日で一人一人との絆はどんどん強くなっていった」

 松本「こんなに話し合ったことなかったかもしれないですね」

 ――大野の印象に残っているメンバーの態度、言葉は

 大野「期限が2020年いっぱいと決まった時に、意見がまとまってきたときに、メンバーに最後まで笑っていようと言われたときはやばかったですね」

 ――涙が?

 大野「正直、素直に申し訳ない気持ちもあるなかで、なんて人たちだろうって言うか、嵐でよかったな、言葉にならなかったですね」

 ――事務所の先輩に相談はしたのか

 大野「先輩に相談という形は特に。5人で決めましたね」

 ――4人の21年以降の活動について

 相葉「ただ、今はどんな気持ちになるのか想像もできないですし、決められた時間の中で精いっぱいやって、どう思うかだと思います。お休みするとかそういう予定はないですね」

 松本「今までやってきていないことにチャレンジするタイミングになるかもしれない。今は何より2020年まで5人でファンの皆さんと一緒に楽しいことをするということを考えたい」

 櫻井「グループ活動をやっているので、当然、選択肢としては一人休んでも嵐ですという選択肢もあった。でも我々は5人じゃないと嵐じゃないという選択肢をとった。僕は2020年の12月31日までの嵐のことしか頭にない」

 二宮「僕もけっこう同じで、1人のことについてはなんにも考えていないです。2020年まで5人で活動できることがものすごい喜びなので、一分一秒でも長く思い出をつくっていきたい」

 ――冠番組について

 松本「まだ直接スタッフの方とお話させていただいていないので、いつまでというのも分からない。今後、きっちりご相談させていただいた上で決まっていくのかなと思います」

 ――今、頭に浮かぶ嵐の曲は

 櫻井「何曲あるんだっけ」

 相葉「シングルは56ですね」

 櫻井「考えてなかったですね」

 二宮「解散とかそういう時に思い出すものなのかなって。僕らいったん休ませていただくということなので」

 櫻井「ありすぎるということです」

 ――5年前のテレビ番組で大野さん、二宮さん、櫻井さんが「嵐を辞めたいと思ったことがある」と言っていたが

 櫻井「それはデビュー当時の事じゃないですか?嵐になってからは1回もないです」

 大野「なんにも分からずデビューした感じだったんで」

 ――誰のこんな言葉が胸にしみたというのは

 大野「先ほどお話し…、個々というか意見がまとまって気持ちがまとまった時の笑顔で最後まで行こうという思い。一人一人と話し合ったときに、そういう言葉ももらったというか。4人が1人1人納得という形に持っていった話し合いの中で、変にもめることもなくぶつかることもなく、意見をまとめる4人の思いが響いた。5人で嵐なんだなって。僕は言葉にはできなかった。ボロボロになっちゃいそうで、涙とともに」

 ――2年間の猶予や、大勢に会えるツアーを組んだ。ファンに対してのわがままがあってもいいのではないか

 松本「今まで本当に楽しくやらせてもらいましたし、感謝しかないですよ。僕らのライブで、来てくださった方がペンライトを買っていただいて皆で1個の絵を作ろうって。それが毎公演、僕ら見れてるんで」

 櫻井「わがままを言ったことはたくさんある。初めてドーム公演をやったときに、アリーナ公演を振り替えて東京ドームでやらせてもらったり。そういった僕らのわがままに答えてもらっていた。この発表が最後のわがままじゃないですか」

 ――19年もツアーが組まれています

 松本「楽しく過ごせたらなって思っていますけど、時間の掛かることだと思うので、来てくださるだけでうれしいです」

 ――学生に向けてメッセージを

 櫻井「学生の皆さん、勉強も頑張ってください。私は中学生の頃より芸能活動をしていて、仕事をしながら勉強を頑張ってきました。今度は皆さんの番です。勉強、頑張りましょう。…何これ?(笑い)」

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