NHKが大坂シフト 全豪決勝、大相撲と重なってもサブchで完全中継

[ 2019年1月26日 04:30 ]

大坂なおみ(AP)
Photo By AP

 テニスの全豪オープン女子シングルスで26日、グランドスラム連覇に挑む大坂なおみ(21)の決勝を、NHKが総合テレビで完全生中継する。土曜の夜という高視聴率が期待される絶好の時間帯とあり、同局は歴史的瞬間を伝えるべく万全のシフトを敷いている。

 NHK広報によると「大坂選手の全試合中継は今大会が初めて。その前提で準備しています」と気合十分。23日の定例会見で木田幸紀放送総局長が「ぜひ決勝戦をうちで放送したい」と語った夢が実現した。

 決勝の開始は日本時間の午後5時30分。6時までは大相撲初場所14日目の中継があるため、それまではサブチャンネルで放送する。5分間のニュースを挟みメインチャンネルに切り替わり、6時45分から再びサブチャンネルで原則試合終了まで放送される予定だ。

 大相撲は優勝争いが佳境に入り、2敗の関脇・玉鷲を、3敗の横綱・白鵬と関脇・貴景勝が追う展開。26日にも玉鷲の初優勝が決まる可能性があり、高視聴率は必至。結びの一番まで堪能した相撲ファンが興奮冷めやらぬまま、そのまま大坂にくぎ付けとなる流れになりそうだ。開始時間が変わりやすいテニス中継は地上波と相性が悪く、視聴率2桁なら大健闘とされる中で、20%の大台の期待も高まっている。

 さらに決勝の実況を、現地入りしている鳥海貴樹アナウンサー(49)が担当することが決まった。鳥海アナは昨年のW杯ロシア大会の日本―コロンビア戦で、FW大迫勇也の決勝ゴールに沸くスタンドを見て「半端ないヘディングシュートがありました」と実況。流行語を自然に取り入れた言葉選びが絶賛された。フィギュアスケートでも「これが浅田真央です」や羽生結弦を「異次元の強さ」と表現するなど名アナウンスに定評がある。

 大坂が所属する日清食品が昨年、大迫の高校時代のエピソードをパロディー化したCM「大坂半端ない編」を制作。大迫の活躍でそのCMが脚光を浴び、大坂が全米オープン優勝と快挙の連鎖が生まれた。お茶の間が注目する大舞台で、今度は「大坂半端ない!」とのフレーズが“生”で飛び出すか、こちらにも注目が集まる。

 ≪選局の「上」ボタンで≫決勝を中継するサブチャンネルは、まずNHK総合に合わせ、リモコンのチャンネル上下ボタンの「上」を押すことで観賞できる。モニター本体のチャンネルボタンでも同様の操作で見られる。決勝は衛星放送WOWOWでも生中継する。

続きを表示

この記事のフォト

2019年1月26日のニュース