「いだてん」1年かけて育てた勘九郎“金栗四三” まずは肉体改造、演じ分けるフォームも習得

[ 2019年1月19日 11:30 ]

NHK大河ドラマ「いだてん」で金栗四三を演じる中村勘九郎
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 NHK大河ドラマ「いだてん」では、主演の中村勘九郎(37)が、日本人で初めて五輪に出場したマラソン選手・金栗四三(しそう)を演じている。作中では、勘九郎をはじめ「走る」シーンが数多く描かれるが、マラソン指導を行っているのがプロランニングコーチの金哲彦氏(54)だ。

 金氏は早大時代に箱根駅伝で4年連続5区を走り、山上りのスペシャリストとして知られた元陸上競技選手。現在は駅伝やマラソンの解説者として活躍するほか、日本陸上競技連盟女子長距離マラソン強化部長を務めるなど後進の指導も行っている。

 一昨年6月に勘九郎と初めて会った。筋肉の質を「短距離も速いしジャンプ力もある。陸上だったら跳躍の選手に向いていた」と当初から高評価。動作ののみ込みも早かったといい、金栗の少年時代から後のストックホルム五輪時代へかけてだんだんとフォームが洗練されていくさまも見事に演じ分けたという。

 だが苦労もあった。「プロレスラーみたいでムチッとした体形でした」。歌舞伎特有の重い衣装や地面を蹴りつける動作のため、太腿はパンパン。撮影が始まる約1年間で、炭水化物を抜く食事法や有酸素運動などを取り入れて肉体改造に取り組んだ。その後は基礎となる長距離ランニングフォーム、金栗に寄せたフォームの習得と、一つずつ段階を踏んでいった。

 金氏にとってドラマでのマラソン指導は新鮮なものだった。高校駅伝を題材とした映画「奈緒子」で出演者たちのランニング指導の経験はあったが、今作のように撮影に関わるのは初めて。「実際の走りがどんなに良くても、“あのカメラに写っている姿は駄目”というようなことがあった。最初はデフォルメにも“いいの?”と思うことがあったが、映像を見て納得しました」と勉強になることも多々あったという。

 「金栗さんのことをご存じない方は多いと思いますが、日本を代表するドラマの主人公となることで知ってもらえる。本当にうれしかった」と作品にかける熱量も人一倍強い。それだけに自身のアツさも勘九郎へと刻み込んだ。始まったばかりの「いだてん」が、これから1年間の“長距離マラソン”を全力で駆け抜けていく。 (吉澤 塁)

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