友井雄亮 引退表明「人として情けない」 遅すぎた「分別」55分涙の“ざんげ”

[ 2019年1月12日 05:30 ]

謝罪会見で一礼する友井雄亮(撮影・西尾 大助)
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 複数の女性と暴力や金銭問題、不倫交際を巡りトラブルになっていると報じられた男性5人組歌謡グループ「純烈」の友井雄亮(38)が11日、都内で会見し、芸能界引退を発表した。報道内容をおおむね認め「芸能人である前に人として情けない。脱退し、芸能界から身を引く」と謝罪。グループは11年間、苦楽をともにした戦友を失い、いばらの道を進むことになる。

 所属レコード会社の一室に黒いスーツ姿で現れた友井は深々と一礼。約80人の取材陣の前に立つと、マイクを持ち「週刊誌で報じられたトラブルは事実です」と頭を下げ「グループを脱退し、芸能界から身を引きます」と引退を発表した。

 目に涙を浮かべ「正直に全てを話します」と神妙な面持ち。週刊文春の直撃取材に横柄な態度で受け答えした時とはまるで別人の様子。55分間にわたり“すべての疑惑”について答えた。

 14〜16年に交際していたAさんへの暴力を認め「過去にも手を上げた人がいる」と“余罪”があることも告白。暴力を振るうのは別れ話が出た時などで「浮気を疑われて逆ギレしたことは?」と聞かれると「事実です」と認めた。

 15〜18年に交際していたBさんの貯金約3000万円を主に競馬で使い込み「早く返さないといけないと思って、どんどん賭ける額が増えていった」と説明。一方で昨年、知人らに借金をしてBさんには全額返済したという。不倫疑惑のあったCさんとの交際については「10代からの友人」と否定した。

 一連のスキャンダルについてメンバーに直接伝えたのは、文春に直撃された翌日の9日。11年も苦楽をともにしながらずっと隠していたことに、リーダーの酒井一圭(43)には「ばかやろう」と怒られたという。引退の意思をその場で伝え「メンバーはうつむきながら、事務所も含めて一致してくれました」と声を震わせた。

 所属事務所によると、11日付で専属契約を解除。グループは「夢は紅白、親孝行」をスローガンに昨年大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場し、悲願を果たしたばかりだった。友井は今後について「純烈で一生懸命やってきたので今は何も考えていない」。これからファンに恩返しという時だっただけに「場を設けてもらえるならファンの皆さんに直接謝罪したい」とも訴えた。メンバー4人は15日に会見する。

 関係者によると、友井はカッとしやすく、公演でファンに暴言を吐いたこともある。暴力的なのは小心者である裏返しでもあるのか、友井は「どこかで表に出るんじゃないかとヒヤヒヤしながらステージに立っていた」と、常にスキャンダル露見におびえていたことも明かした。そして、紅白出場直後に訪れた“その時”。交際女性たちに対する仕打ちの報いを絶頂期に受ける皮肉な結末となった。

 ▼週刊文春報道 友井は14年頃から同居していた30代のAさんに、度々暴力を振るっていた。Aさんが妊娠し、流産したこともあった。同時期には40代のBさんとも交際。3年間でBさんの貯金3000万円を使い込み、うち1700万円を競馬に充てた。加えて別の既婚女性Cさんとの不倫交際疑惑もある。

 ◆友井 雄亮(ともい・ゆうすけ)1980年(昭55)4月2日生まれ、大阪府出身の38歳。2001年に「仮面ライダーアギト」の仮面ライダーギルス役で出演。06年に一度芸能界から引退するも復帰し、純烈に加入。06年に元女優の勝村美香さん(38)と結婚し、長女をもうけたが08年に離婚。1メートル78、62キロ。血液型O。

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