大河「いだてん」 日本に五輪呼んだ“猪突猛進男”演じる阿部サダヲ 共通点はせっかち!?

[ 2019年1月11日 14:00 ]

NHK大河ドラマ「いだてん」で田畑政治を演じる阿部サダヲ
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 6日にスタートしたNHK大河ドラマ「いだてん」は歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優阿部サダヲ(48)のダブル主演。勘九郎演じるマラソン選手の金栗四三(しそう)と阿部演じる新聞記者の田畑政治の五輪に懸ける思いを描く。田畑は初回、1959年に64年の東京五輪開催が決定して喜ぶシーンで登場。今後、物語の大きな役割を担い、金栗から主役のバトンを後半に受け取る。

 田畑は「日本に初めて五輪を呼んだ男」と呼ばれる。1898年(明31)、静岡県浜松市に誕生。水泳が盛んな土地柄、幼少期から日本泳法(日本古来の泳法)に励んだ。高校生の頃、病気のため選手の道を諦め、東京帝国大学(現・東大)卒業後、朝日新聞社に入社。政治記者として働きながら1932年のロサンゼルス五輪に水泳総監督として参加した異色の経歴の持ち主だ。

 36年ベルリン五輪では日本代表選手団の副団長を務め、終戦後の45年には日本水泳連盟理事長に就任。ロス五輪とベルリン五輪の際、現地の日系人の観客が日本の国旗に涙する姿を見たことで東京に五輪を招致したいという思いを強くした。

 類を見ない行動力の持ち主で五輪招致に向け、当時の安井誠一郎東京都知事、岸信介首相らに直接交渉。都議会、衆院での可決を得て、国家プロジェクトにすることに成功している。59年に開催が決定した後は組織委員会事務総長として大会に向けてさらに尽力した。

 史実によれば、田畑は知的で言葉数が多く猛進型。演じる阿部は「常識的ではなく、すぐに誰かに直談判に行ったりするので、周りの人は止めるのが大変だったのでは。でも、どこか憎めない人」とキャラクターを分析し、魅力的な人物を作り上げている。

 見いだした共通点はせっかちなところ。「田畑はタバコを逆に吸ったり道路渋滞で前の車を押したというエピソードがある」とし「僕も人より歩くのが速かったり料理がゆっくり出てくるコース料理が苦手なんですよ」。

 脚本の宮藤官九郎(48)は、田畑が一生懸命に行動すればするほどコミカルに見えるという要素を取り入れた。阿部は「見ている皆さんに笑ってほしい」と話し、手応えを感じているようだ。

 「田畑は日本で五輪を開催することでみんなに希望を持ってもらいたいと考えていた」とみて「田畑のような人たちがいたから今の平和がある。その功績を分かってもらえるとうれしい」と語りかけた。

 ◆阿部 サダヲ(あべ・さだを)1970年(昭45)4月23日生まれ、千葉県松戸市出身の48歳。92年に劇団「大人計画」に参加。パンクコントバンド「グループ魂」ではボーカルの「破壊」として活動。07年の「舞妓Haaaan?」で映画初主演。NHK大河は徳川家康を演じた17年「おんな城主 直虎」以来2年ぶり。

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