羽生善治前竜王 肩書は「九段」を選択 27年ぶりに無冠も段位で再出発

[ 2018年12月25日 15:45 ]

将棋 第31期竜王戦7番勝負第7局 ( 2018年12月21日    山口県下関市 割ぽう旅館「春帆楼」 )

羽生善治前竜王
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 日本将棋連盟は25日、27年ぶりに無冠となった羽生善治前竜王(48)の肩書を、本人の意向を踏まえ「九段」とすると発表した。

 竜王と名人は、希望により1年間は「前」をつけて名乗ることができる。タイトルを失冠すれば通常は段位を使うが、27年ぶりに無冠となった羽生は七つの永世称号を持っており、何を名乗るのか、注目されていた。

 羽生は90年に竜王を失冠した直後に前竜王を名乗っており、段位で呼ばれるのは89年の竜王初獲得前の六段時代以来となる。

 10月に開幕した第31期竜王戦7番勝負で、羽生竜王は前人未到のタイトル通算100期が懸かっていたが、挑戦者の広瀬章人八段(31)に敗れ1991年以来、保持するタイトルが無くなった。しかし、対局後「結果を出せなかったのは自分自身実力が足りなかった。また力を付けてチャンスをつかみたい」と語っており、「九段」としてまたタイトル奪取に臨むことを決めたようだ。

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2018年12月25日のニュース