タッキー 来年2月京都で“デビュー” 変革期のジャニーズ事務所 注目される“滝沢メソッド”

[ 2018年12月25日 11:00 ]

滝沢秀明
Photo By スポニチ

 【芸能 激動2018(13)】9月12日に突然発表された滝沢秀明(36)の引退は衝撃だった。ジャニー喜多川社長(87)が担ってきた新人の発掘、育成や舞台演出を継承すべく、来年から裏方に回る大きな決断。ジャニーズ事務所が変革期に差し掛かっていることを示した。

 現在、ジャニー氏の姉・メリー藤島副社長(92)が取り仕切る経営面はメリー氏の長女・ジュリー藤島副社長(52)へ禅譲される方向で、滝沢は「社長」を継承しないと明言している。

 しかし、ジャニーズ事務所が帝国を築いた何よりの理由は、ジャニー氏独自の感性に基づく発掘・養成術。引き継ぐ滝沢はどのように若者を育てるのか。スポニチ本紙の取材で垣間見えたのは「ドS演出家」の顔だ。滝沢の演出家デビューは来年2月に京都・南座で開幕する「滝沢歌舞伎ZERO」。自身が主演・演出した舞台の続編で、メインの出演者にジャニーズJr.の「Snow Man」を指名した。

 一時代を築いた人物が経験を生かしどのような方法で後輩を成功に導くのか。注目される“滝沢メソッド”。

 興行面を考えれば、昨年出演したV6三宅健(39)ら知名度のある人選が妥当とみられたが、滝沢歌舞伎に8年連続出演した“たたき上げ”のグループを起用。「人情派タッキー」の声がファンから上がったがちょっと様子が違う。

 今月5日、東京都八王子市でのディナーショーで聞くと「人情派?どうですかねぇ」とニヤリ。「彼らは大変だと思いますよ。“滝沢が出ない滝沢歌舞伎”なんですから。僕が出ない中いかに魅せるか、という理想を僕自身がつくり上げていくわけで、一から彼らの作品を立ち上げる方がまだラクでしょう」

 メインを張る出演者には、過去の自身に負けない技量と華を要求し鼓舞するのが“タッキー流”。「今まで以上に本気でやらないと、という愛のムチでもあります」と言葉でやる気を育む方法のようだ。並外れた才覚で金の卵をスターに仕立てるのがジャニー氏とすれば、滝沢は厳しさの中に優しさを秘める名監督タイプ。毛色の違う育成術を見せてくれそうだ。

 ≪退社や活動休止目立った18年≫18年は滝沢以外にもジャニーズ事務所からの退社、活動休止が目立った。滝沢とのコンビ「タッキー&翼」で活躍した今井翼(37)はメニエール病の治療に専念するため9月いっぱいで退社。コンビも解散したが、大みそかに東京ドームで行われるジャニーズ事務所のカウントダウン公演に滝沢と出演することが決定。退社したタレントが同公演に出演するのは初で、これもジャニーズの変革の一つと言えそうだ。また4月には関ジャニ∞の渋谷すばる(37)が音楽留学のため退社することを発表。Hey!Say!JUMPの岡本圭人(25)は米演劇学校へ2年間留学するため6月に活動休止を発表した。

続きを表示

2018年12月25日のニュース