岩手で発見の新種の昆虫の化石 「カマキリ先生」香川照之にちなみ命名

[ 2018年12月4日 22:54 ]

香川照之
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 箕面公園昆虫館(大阪府)は4日、公式サイトで2006年に岩手県久慈市で白亜紀後期約8600万年前の地層から見つかり、国内唯一のカマキリの化石とされていたのは別の昆虫の化石だとする分析結果を、中峰空館長らが動物学誌ズーキーズに発表したと報告した。

 中峰空・箕面公園昆虫館館長と米国シカゴ・フィールド自然史博物館の山本周平氏らの研究チームが改めて詳細に調査した結果、カマキリとは分類上の位置付けが大きく異なる捕獲脚を持つアミメカゲロウ目トガマムシ科(新称)の新属新種の昆虫だということが分かったという。アミメカゲロウ目トガマムシ科の現生種はサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に13種が分布しているだけの小さな分類群と説明している。

 また、「新種の昆虫化石の和名を『クジコハクトガマムシ』、学名を歌舞伎役者で俳優、そして昆虫好きとして知られる香川照之さんに昆虫の認知度向上に貢献していただいたことへの感謝の意を込めて献名し『クジベローサ テルユキイ』と命名、記載しました」と報告した。

 香川照之(52)は、昆虫マニアとして知られ、Eテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」ではカマキリの着ぐるみを着て「カマキリ先生」と名乗り、様々な昆虫を紹介している。

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