赤木さん 70年以上の女優生活「身の丈にあったものを」の信条 最期まで貫く

[ 2018年11月30日 09:22 ]

赤木春恵さん死去

森光子さんをしのぶ会に、車いすに乗って会場入りする女優・赤木春恵
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 【悼む】晩年は舞台やテレビのイメージが強かっただけに、赤木さんにとって「二百三高地」以来33年ぶりの映画となった「ペコロスの母に会いに行く」で取材できたことは感慨深いものがあった。ただの出演映画ではない。134本目にして初の主演作だ。その上、毎日映画コンクールの主演賞。「ノミネートだけでも十分なのに…」と目を細めた赤木さんの笑顔が目に焼き付いている。

 映画界入りしたのは1940年だから、ゆうに女優生活は70年を超えていた。「周りには美男美女がたくさんいた。私は“40歳になった時にいい役者さんになったなあ”と言われるように目標を先に置き、20代から老け役をやってきた」との述懐が忘れられない。「身の丈にあったものを」の信条は最期まで貫いて見事だった。

 「ペコロスの母…」では認知症の老母をかわいらしく演じた。「映画を見てくれた人から“うちの母親を思い出しました”というはがきをたくさんいただき、それが何よりうれしい」と笑った。紛れもなく日本のおふくろさんであった。「ソウルメート(魂の友)」と呼んだ森光子さんのいる天国にまもなく旅立つ。赤木さん、いってらっしゃい。お疲れさまでした。(文化社会部編集委員・佐藤 雅昭)

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