石井ふく子さん沈痛「赤木のママのお話をするのはつらい…」

[ 2018年11月29日 19:20 ]

明治座朗読劇「九十歳。何がめでたい」ゲネプロで、フォトセッションに臨む(前列左から)三田佳子、石井ふく子さん(後列左から)高田翔、石野真子、井上順(撮影・島崎忠彦)
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 女優の三田佳子(77)主演の朗読劇「九十歳。何がめでたい」(原作:佐藤愛子、11月30日〜12月2日)のゲネプロが29日、明治座で行われた。脚本家の石井ふく子さん(92)と出演者らがこの日朝、心不全で亡くなった女優の赤木春恵さん(享年94)に哀悼の言葉を述べた。

 石井さんは「世界でママって(私が)言っているのは赤木さんだけなんです。57年ご一緒にしてましたんで」。この日の朝5時すぎに電話で悲報を聞いたという。「こんなバカなことがあるのかなと思って。いつも元気、元気、元気って言いながら…。振り向いたらそこに赤木ママがいて。きょうこの会見なんですけど、赤木のママのお話をするのはつらいです」とうつむいたまま、静かに話した。年齢を言い訳にせず、きちんとせりふを覚え、「最後まで立派だった」と続け、「“渡る世間”なんて、ずっと嫌がられるお姑さんの役をちゃんとやってくださいました。(赤木さんが)お孫さんの運動会に行ったとき、“来ないでよ”って言われたんだって。そのくらい役に没頭し、ひとつひとつ丁寧に演じてくださって。すごい女優さんだと思います」と気丈に語った。

 舞台やテレビなど、数多くの共演がある三田は「いろんなことを貫き通して一つの仕事をまっとうするっていうことはすばらしいと思います。私は赤木さんよりは少し若いんだけど、命って保証がないですからね。限りはあるけれど、私も赤木さんのように最後までお仕事がやり続けられる女優としてやっていきたいです」と力強く話した。

 井上順(71)は赤木さんとは、母と息子役を演じることが多かったという。「ある時、舞台で、なんと赤木さんが僕の恋人役になったんです。今までずっとお母さん役だったのに。赤木さんとラブシーンがあって、抱っこするんです。ところがああいう体型ですので、ぽっちゃり型で。それで僕は腰痛、ギックリ腰になっちゃったんです」と明かした。「それを治療したんですけど、完治しないですね。寒くなると腰痛が出るんです。そのたびに赤木さんを思い出します」と明るく話すと会場は笑いに包まれた。「でも本当に体と同じように大きな広い気持ちを持ったすてきな女優さんであり、すてきな人でした」と遠くを見るように語った。

 大河ドラマなどで共演経験のある石野真子(57)は「ご一緒させていただいたシーンとかを思い出したりして…。いつも、“大丈夫よ”と言ってくれたことが思い出されます」と時折、言葉を詰まらせながらも、在りし日の赤木さんを偲んだ。

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