さくらさん未発表エッセーが女性誌連載“まる子読者”向け

[ 2018年11月29日 05:30 ]

さくらももこさん自画像(C)M.S
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 「ちびまる子ちゃん」の漫画家で8月に乳がんで亡くなった、さくらももこさん(享年53)の未発表エッセーが、12月7日発売のアラフォー向け女性ファッション誌「マリソル」(集英社)1月号から全4回、連載されることになった。タイトルは「おかめはちもく」。さくらさんが生前「子供の頃『ちびまる子ちゃん』を読んでいた女の人にも読んでもらいたいんだよね」と、成長した“まる子読者”にあてて書きためていたものだという。

 「ちびまる子ちゃん」は1986年に「りぼん」で連載開始。「マリソル」の読者層であるアラフォーは小学生の頃に同作を読み、まる子とともに育った世代となる。さくらさんの思いを受け、同誌での連載が決まった。内容はさくらさんの小学生時代を題材としたもので、第1回が「バトンガールへの憧れ」、第2回「バトンガールの苦労」、第3回「そろばん塾をやめる」、第4回「サンタに関して」と続く“エッセー版ちびまる子ちゃん”とも言えるもの。誰もが子供の頃に感じた明るく楽しい笑いにひたれ、ちょっぴりトホホで優しい“毒”にくすぐられる。さくらさんらしいエッセーだ。

 12月25日には漫画誌グランドジャンプ(集英社)で休載を挟みながら描き続けた「ちびしかくちゃん」2巻なども刊行。さくらさんの“最後の思い”がこもった作品が、文字で絵で続々と発表される。

 ≪アラサー向けは“まる子シール”≫アラサー向けファッション誌「バイラ」(集英社)の1月号(12月12日発売)には、別冊付録「ちびまる子ちゃんFOREVER BOOK」が付く。ファンの間で“神回”と言われている「まる子 おすし屋さんに行く」など5話と、単行本未収録の作品1話などを収録。これまで刊行された単行本全16巻と、12月25日に発売される17巻の表紙イラストをシールとした「スペシャルシール」も付録となっている。

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