小倉智昭氏 膀胱全摘、がん根治のため 今月下旬から長期休養

[ 2018年11月6日 05:30 ]

小倉智昭氏
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 キャスターの小倉智昭氏(71)が5日、膀胱(ぼうこう)がんにより膀胱の全摘手術を受けることを明らかにした。司会を務めるフジテレビ「とくダネ!」で報告した。15年末に膀胱がんと診断され、16年5月に一度、切除手術を行っている。小倉氏は6日から9日まで番組を休養して検査入院。今月下旬に予定している全摘後は長期休養に入る。

 小倉氏は番組の最後に「私事で申し訳ないのですが」と切り出し「私の体には膀胱がんがあります。それはずっと前からあるんです」と告白。16年の手術では完治しておらず「浸潤がんといって筋肉層まで入り込んでいるたちの悪いがんがあったので、それは取れなかった」と改めて説明。今年の夏休みには入院して出血を止める手術を行い、10月には膀胱炎による血尿で苦しんだことも明かし、「ハラハラしながら仕事をしていました」と過酷な闘病生活を振り返った。

 医師からは、前回の手術時に膀胱の全摘を勧められたが、小倉氏の希望で温存する治療法を選択。17年3月のスポニチ本紙インタビューでは、術後から遺伝子治療をしていたことも明かしていた。医療関係者によると、「趣味でゴルフをしたり活動的な人は人工膀胱をつけることを避ける傾向が多い」という。

 小倉氏は「幸い今のところ(がんの)転移はありません。泌尿器科のお医者さまには奇跡としか思えないと言われています」と強調。今後は検査結果を基に、膀胱に代わるものとして代用膀胱もしくはストーマ(人工排せつ口)を体外に着けるかを選択。医師と相談しながら時間をかけて根治を目指していく。

 ▼膀胱がん 初期症状が出やすいのが特徴で血尿、頻尿、排尿痛で気付く場合もある。膀胱の内側にできた腫瘍は、内視鏡を尿道から入れ電気メスで切除し、表面にある場合は表面を削るのが一般的。進行した場合は全摘手術となる。筋肉層などに染みこむように広がる浸潤がんを伴うケースも多い。50歳以上で罹患(りかん)することが多く、男女比は3対1。

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2018年11月6日のニュース