羽生竜王 紫綬褒章に「びっくり」 真田広之、林真理子さんらも選ばれる

[ 2018年11月2日 05:30 ]

紫綬褒章受章が決まった羽生善治竜王
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 政府は2018年秋の褒章受章者を2日付で発表した。受章者は797人(うち女性170人)と22団体。3日に発令される。学問や芸術、スポーツで功績を残した人に贈られる紫綬褒章には将棋棋士の羽生善治竜王(48)、俳優の真田広之(本名・下沢広之、58)、作家の林真理子さん(64)ら16人が選ばれた。

 羽生竜王は、今年2月に授与された国民栄誉賞に続く快挙に「とても驚いています。大変名誉なことでびっくりしています」と語った。1985年(昭60)に史上3人目の中学生棋士としてプロデビュー。89年(平元)初タイトルの竜王位を奪取以来、トップを走り続ける。将棋界は藤井聡太七段(16)の活躍に象徴される新時代に入りつつあり、背景には人智を超えたAIソフトの存在があるが「アナログ時代から今の時代まで、さまざまな経験をこの30年でできた。いい時期に棋士になれた」と振り返る余裕をみせた。

 映画「たそがれ清兵衛」「ラスト・サムライ」などで知られる俳優真田広之は「大変光栄」と喜びをかみしめた。十数年前からロサンゼルスに拠点を移して活動。「日本人が当たり前のようにハリウッド作品に出演できる時代を築きたいとの思いで飛び込んだ。挑戦を続け、日本文化を発信していきたい」と気合を入れ直した。

 林真理子さんは「愚直にひたすら書いてきたことが認められた」と静かに喜んだ。本が読まれなくなる中、近年は書店イベントなどに積極的に出演している。「私は本屋の娘で、本で食べさせてもらった。私一人でも、できることを一生懸命やりたい」と話した。

 藍綬褒章は501人(女性135人)、黄綬褒章は255人(同17人)、紅綬褒章は男性4人、緑綬褒章は22団体と21人(うち女性14人)。

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