勘三郎さん七回忌 11月に追悼トークショー、異例座談会形式 幕上がるまでゲストは秘密

[ 2018年10月27日 05:00 ]

2012年に死去した中村勘三郎さん
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 2012年に57歳で死去した歌舞伎俳優の中村勘三郎さんの七回忌追善として行われる平成中村座「十一月大歌舞伎」(東京・浅草寺境内、11月1〜26日)で、追善公演とは別に歌舞伎界では異例の追悼トークショーが行われることになった。11月5、12、15日の3夜。長男の勘九郎(36)、次男の七之助(35)と座談会形式でステージに上がるゲストは幕が上がるまで明かされないという異例づくし。主催者側は「人を驚かせることが大好きだった故人らしく、サプライズのあるステージにしたいと思いました」としている。

 「十八世中村勘三郎を偲(しの)び、思い出を紡ぐ座談会」と題し、シークレットゲストはジャンルを問わず勘三郎さんとゆかりのある人物となる予定。勘三郎さんの思い出を懐かしみながら、楽しくざっくばらんな形でトークが展開される。歌舞伎界では通常「公演」という形で追悼を行うことが多いが、座談会形式は極めてまれ。13年の一周忌ではトークのほか、勘九郎、七之助、勘太郎(7)による舞踏も行われており、トークのみは珍しい。関係者は「歌舞伎にとどまらず映画やドラマなど多方面で活躍した勘三郎さんについて語り合う機会をつくりたいとの意向のもと、今回の七回忌という節目で決まりました」としている。

 今月25日まで東京・歌舞伎座で行われた追善興行「芸術祭十月大歌舞伎」は豪華な配役が話題で大盛況。2カ月連続の追善となる平成中村座「十一月大歌舞伎」も早くもチケットがほぼ完売するという盛況ぶり。座談会も勘三郎さんを懐かしむ多くのファンが足を運ぶことが予想される。

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2018年10月27日のニュース