舘ひろし 50年ぶりの丸刈り「男子ならば、やってみたい役」

[ 2018年9月25日 05:30 ]

映画「アルキメデスの大戦」で山本五十六を演じる舘
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 俳優の舘ひろし(68)が、来夏公開の映画「アルキメデスの大戦」(監督山崎貴)で大日本帝国海軍の山本五十六を演じる。戦艦大和建造をめぐる軍内の攻防を描く歴史エンターテインメント大作で、舘は役づくりのために俳優人生で初めて、高校のラグビー部以来50年ぶりという丸刈りに。「終わった人」でモントリオール世界映画祭の最優秀男優賞を獲得した舘が、さらなる新境地に挑む。

 第2次世界大戦の連合艦隊司令長官として知られ、これまで三船敏郎さんや山村聰さん、役所広司(62)らが演じてきた山本五十六。映画は開戦前の海軍少将だった頃の時代設定のため、山崎監督の「立志伝中の人物ではなく、人間的な山本五十六を描きたいと思い一番ふさわしい人」というラブコールに、舘は「男子ならば、やってみたい役」と快諾した。

 髪を短く切ってほしいという依頼にも、「やぶさかではなく、すごくうれしかった」と迷わずバッサリ。さらに、「いろいろな文献を読み直し、数々の名優が演じられてきたものと、またちょっと違う山本五十六を意識して演じた」と振り返った。

 大和の建造計画を進める軍上層部に反発する役どころ。主演の菅田将暉(25)演じる天才数学者の櫂直(かい・ただし)を海軍に引き入れ、ばく大な費用を試算するなどして徹底抗戦していく。

 クライマックスの会議シーンでは橋爪功(77)、田中泯(73)らと激しい舌戦を繰り広げ、「久しぶりに映画の現場らしい現場を見た」と手応え十分の様子。菅田については、「数学的な長いセリフを、黒板に数式を書き込みながらやってのけ圧巻でした。カットがかかった瞬間、思わず拍手をしてしまった」と絶賛している。

 ほかに浜辺美波(18)、柄本佑(31)、小林克也(77)、小日向文世(64)、國村隼(62)が出演する。

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2018年9月25日のニュース