桂きん枝、10月に襲名前最後の独演会 演目決まらず「悩んでる」

[ 2018年9月6日 12:50 ]

「桂きん枝独演会〜Final〜」の発表会見に出席した桂きん枝
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 来春、四代目桂小文枝を襲名する桂きん枝(67)が6日、「桂きん枝独演会〜Final〜」(10月12〜14日、天満天神繁昌亭)で開かれた開催発表会見に出席。きん枝としての最後の独演会で演じる6席について「ケツに火が付いてるけど、悩んでる」とまだ、決まってないことを明かした。

 例年なら1年に1回開く独演会を、初めて3日間続けるのは「私にとって非常に高いハードルですが」と笑うきん枝。「まあ、これまでやってきたことを発表できれば」と口で言うほど焦った様子はない。かつて、酒席で先輩の桂ざこば(70)から言われたことがある。「落語は失敗してもエエねん。金を取って、プロの失敗を見れるなんて幸せや」と失敗を恐れず、マイペースでやる大事さを知った。若い頃は、師匠から教えられた1席を一字一句間違わぬように覚えたが、失敗しても、少しぐらい噺が逸れても「それが自分の味になればエエか」と考え方は変わった。

 四代目桂小文枝を襲名する来年に50周年を迎える。「これまで49年ちょっと、きん枝として山あり谷ありでなく、谷あり谷ありでした」と私生活のトラブルを笑いに変えた。師匠・三代目桂小文枝が得意とした「たちぎれ」は「好きな、いい噺だが、(次回に)とっておく」と封印。“きん枝”の味をどう出してくるか。

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2018年9月6日のニュース