85歳、初代コロムビア・ローズ 徹子の父親の一喝で録音がスムーズに

[ 2018年8月30日 13:57 ]

 歌手の初代コロムビア・ローズ(85)が30日、テレビ朝日「徹子の部屋」(月〜金曜正午)に出演した。

 1958年、黒柳徹子(85)が初めて紅白歌合戦の司会を担当した時に出場したのが初代コロムビア・ローズだった。当時は新宿コマ劇場で行われていた紅白。「歌う順番になって、次の人がいないなんてこともあった。今では考えられないですよね」と黒柳。多くのヒット曲を持つローズは「東京のバスガール」ではバスガイドの格好で、「プリンセスワルツ」ではテニスルックで歌ったりと多忙を極めた。

 ローズは東京交響楽団に属していた黒柳の父・守綱氏とも親交があった。コロムビアに出向いて録音を手伝っていたところ、ローズの相方がどうもうまく歌えない。しかし、守綱氏が「それでもプロか」と相方を一喝すると、その場の空気がピリッとしてスムーズに進んだという。その時の守綱氏の印象をローズは「ハンサムな方でしたが、目がギロッとして怖かったです」。黒柳は「父は近眼なのに、眼鏡をかけなかったので人をジッと見てしまうんです」と答えていた。

 ローズは1951年(昭26)、コロムビア全国歌謡コンクールで優勝。52年、戦後初の覆面歌手としてデビュー。芸名は会社名と第二次大戦中に米軍兵士から「東京ローズ」と呼ばれた女性アナウンサーの名をヒントに付けられた。「東京のバスガール」「渡り鳥いつ帰る」などのヒット曲がある。

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