第2の「恋のマイアヒ」シリシリダンス旋風 配信チャート即1位 ルーマニア、空耳風歌詞…ヒットの方程式

[ 2018年8月16日 05:30 ]

「シリシリダンス」として人気の「Panama」を歌っているマッテオ
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 日本では無名なルーマニア人歌手の歌が「シリシリダンス」として話題になっている。

 今月13日に配信リリースされ、定額聴き放題サービス大手のLINE MUSICの14日付デイリーランキングで首位を記録。ルーマニアの曲といえば2004〜05年に「恋のマイアヒ」が社会現象化しただけに、今年を代表する洋楽ヒット曲になるか注目される。

 曲の原題は「Panama」。ルーマニア出身の歌手、マッテオ(33)が13年に発表したミドルテンポのレゲエナンバーだ。

 同国内では知られた曲だったが、突如として4年後の昨年、約7700キロ離れたタイでブームになった。きっかけは不明だが、若者の間で曲に合わせて踊る映像をSNSに投稿するのが大流行。続いて中国に人気が及び、サビの「Zile、Zile」の歌詞から「シリシリダンス」としてアジア各地に拡散した。

 今年に入って日本にもこの波が到達。短編動画共有サービス「Tik Tok」を中心に10、20代の間で流行。この曲を使った動画の数は96万5000本、総再生回数は5億回を超えた。「Tik Tok」を特集した今月5日放送のTBS「林先生が驚く 初耳学!」では出演者の林修氏(52)やSexy Zoneの中島健人(24)らが「シリシリダンス」を踊った。

 配信元のユニバーサルミュージックによると、この曲を担当しているのは「恋のマイアヒ」をヒットさせたディレクターの藤田茂氏。同曲はルーマニア語の歌詞が「飲ま飲まイェイ!」の“空耳”に聞こえるとしてヒット。同氏は「ルーマニアの曲には日本人の琴線に触れるメロディーと空耳風な歌詞とのマッチングが日本での大ヒットの要素を満たしているのだと思います」と分析している。

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