サザンの夏、ニッポンの夏 13年ぶり夏フェス6万9000人魅了

[ 2018年8月13日 05:30 ]

「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」に出演したサザンオールスターズの桑田佳祐
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 デビュー40周年イヤー中のロックバンド「サザンオールスターズ」が12日、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開かれた野外音楽祭「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」に出演した。夏のヒット曲満載のステージで、豪華出演者200組のトリを全うした。

 アンコール1曲目「みんなのうた」で、桑田佳祐(62)の必殺技が飛び出した。右手に握った巨大なホース。「おまえら、もっとかかってこい!」とけしかけると、ステージ前方の観客に向けて、水をまき散らした。曇天で涼しげな天候ながら、観客は喜んでびしょ濡れになった。

 13年ぶりに出演した夏フェスは、湘南のさざ波を運んでくるような名曲「希望の轍」でスタート。観客は夏フェスらしく、手拍子、ジャンプ、ウエーブと思い思いに楽しんだ。

 桑田は普段より絶叫気味に歌唱。直前に出演したSuperflyを引き合いに「Superflyの後だけは嫌だって言ったんだよ。あんな奇麗な顔で、歌もうまくてね。その後に出てくるんですよ。汚い顔で」と笑わせ、トークも絶好調。

 前半は「真夏の果実」などバラード曲を中心に、日が暮れた後半は「HOTEL PACIFIC」などノリノリの曲を連発。「マンピーのG★SPOT」では、桑田はブリーフをかぶったハゲヅラを頭に装着。同様な格好の“変態仮面ダンサー”に囲まれながら歌唱。最後はデビュー曲「勝手にシンドバッド」の大合唱で締めた。

 「ロック界にサザンあり」。そんな姿を見せつけた。フェスに来場した6万9000人のほとんどが集まり、桑田は「おかげさまで40周年。みなさんのおかげでゾンビのように。これからもよろしくお願いします」と冗談交じりに感謝した。

 夏のライブはこの日の1本だけ。来春に40周年ツアーを開くが、それ以外の今後の活動については未定。この日のステージは、WOWOWの特番「サザンオールスターズ『海のOh,Yeah!!』スペシャル」(26日後7時)で放送される。

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