名倉七海 再びエアギター世界一狙う!一時は距離置くも…W杯で勇気もらった

[ 2018年7月14日 08:00 ]

4年ぶりにエアギターの大会に挑む名倉七海(撮影・近藤 大暉)
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 2014年エアギター世界選手権で優勝した女優・名倉七海(23)が、4年ぶりの世界一を目指し、15日に鹿児島県で行われる日本エアギター選手権2018決勝大会に出場する。本格的にエアギターに取り組むのは、連覇を狙いながらも4位に終わった15年の世界選手権以来。「サッカーW杯で勇気をもらいました」と張り切っている。

 7日に行われた予選大会。セーラー服に地味な眼鏡をかけた名倉は、メタルバンド、ジューダス・プリーストの「Hell Bent for Leather」とメタリカの「Whiplash」がかかるとひょう変。激しいパフォーマンスで1位通過を果たした。決勝では曲も衣装も変えるが、メタリカの曲は使う。「メタリカは神様だと思っているので」と笑った。

 「4年前は反響が大きかったですね」。19歳で突然世界一に輝き、多くのメディアに取り上げられた。その後、歌手としてソロデビュー。順風満帆に思えたが、世界一という肩書は負けることへの怖さにもなった。徐々にエアギターから距離を置くようになった。元々、芝居志向だったこともあり、ここ2年は舞台を中心に活動してきた。

 今年6月、イベントにゲストで呼ばれ、3年ぶりにエアギターをプレー。「案外まだ動けるなって」。出ないで後悔するよりもと再挑戦を決めた。

 4年に1度のW杯で躍進した日本代表と、4年ぶりに世界に挑む自分も重なった。「W杯を見て凄く勇気をもらいました」と話す。

 実は家族にサッカー選手がいる。弟の巧(20)で、J1のV・ファーレン長崎に所属。今季加入し、ルヴァン杯初戦でいきなりゴールを決めた東京五輪世代期待の星だ。「幼い頃からたくさん刺激をもらっていますね」と七海。ともに世界を目指す間柄だ。

 穏やかな口調とヘッドバンギングを繰り返すプレーのギャップが激しい。「エアギターの時は自分じゃない自分になれるんです」。この表現力を出演舞台「ブギーな月夜2018」(9月20〜24日、中野テアトルBONBON)にも生かしたい考えだ。まずは日本を制し、その勢いで再び世界の頂点に立つ。

 ▼V・ファーレン長崎・名倉巧 元世界チャンピオンということでプレッシャーやプライド、不安などあると思いますが、姉らしく楽しんでやってほしいなと思います。現地まで応援には行けませんが、長崎からテレパシー送っておきます。頑張れ!

 ◆名倉 七海(なぐら・ななみ)1995年(平7)5月7日生まれ、東京都出身の23歳。エアバンドアイドル「テレパシー」元メンバー。14年11月ミニアルバム「こうき心」でソロデビュー。劇団「東京カンカンブラザーズ」の舞台に多数出演。身長1メートル57。血液型B。

 ▽エアギター 実際にギターを持って弾いているように体全体で表現するパフォーマンス。96年から世界選手権がフィンランド・オウルで開催されている。昨年は10の国と地域から15人が参加。今年は8月22〜24日に開催。日本選手権優勝者が日本代表に選ばれる。お笑いコンビ「ダイノジ」の大地洋輔(46)が06、07年に連続世界一。1分間という時間を守れば、複数の曲をつなげたり効果音を入れたりとアレンジもOK。

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