笑点メンバー笑ってお別れ 「歌丸師匠ありがとう大喜利」収録 木久扇「この辺に漂ってる感じした」

[ 2018年7月8日 05:30 ]

桂歌丸さんとの思い出を語る(前列左から)林家木久扇、春風亭昇太、三遊亭好楽、(後列左から)林家三平、三遊亭円楽、三遊亭小遊三、林家たい平、山田隆夫(撮影・尾崎 有希)
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慢性閉塞性肺疾患で2日に死去した落語家の桂歌丸さん(享年81)が50年にわたり出演した日本テレビの演芸番組「笑点」(日曜後5・30)の収録が7日、東京・後楽園ホールで行われた。歌丸さんの他界後、初めてレギュラーメンバーが集まって収録。師匠を追悼する大喜利を行い、メンバーは笑いで故人を送り出した。

 喪失感を覚えながらも、歌丸さんを笑いのネタにした。きょう8日に放送される「歌丸師匠ありがとう大喜利」などを収録。その後の会見で、林家たい平(53)は「“俺の悪口をさんざん言いやがって”と出てきそうだった」、林家木久扇(80)も「すぐそばに座ってて、ワーっと出てくるんじゃないかと。この辺に漂ってる感じがしました」と歌丸さんの存在感の大きさをかみしめた。

 悲報を受け、メンバーが会見やコメントで追悼した一方、木久扇は口を閉ざしてきた。年齢が1つ違いの歌丸さんの死去にショックを受けたからだ。「ついこの間まで冗談言い合ったり、いろんなこと教えていただいたり、煎餅の情報交換したり。困っちゃったんですよね。申し上げる言葉が何もないと、コメントを全部お断りしました」と明かした。

 虚脱感は大きく「幕が下がっちゃった感じ。映画のラストが終わって、もうそのドラマが見ることができない。いらっしゃらないことが不思議」と現実を受け入れることができない様子。この日の収録を振り返りながら「悲しいのに、笑っていただかなければならない。不思議な職業だなとつくづく思います」としみじみ語った。

 また、日テレは12日に「ミスター笑点 桂歌丸追悼特番」(後7・00)を放送することを決定。番組の歴史とともに歌丸さんの功績を振り返り、2016年の番組勇退後、残る命を高座にささげた姿を追ったドキュメント映像も放送。笑点メンバー8人が生出演し、功労者をしのぶ。

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2018年7月8日のニュース