藤井七段、荒天も前日大阪入りで影響なし 西のイケメン王子と激突 タイトル挑戦へあと2

[ 2018年7月6日 11:08 ]

王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝 ( 2018年7月6日 )

大阪市内の関西将棋会館で行われた王座戦本戦トーナメント準決勝で、斎藤慎太郎七段と対戦している藤井聡太七段
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 将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(15)が6日、大阪市内の関西将棋会館で行われた王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝で、午前10時から斎藤慎太郎七段(25)との対局に挑んでいる。

 本州付近に停滞した前線による大雨の影響で、関西地方を中心とした広域で朝から、鉄道各社の運行休止が多数出るなど交通機関が大混乱。ただ、日本将棋連盟からの勧めもあって藤井は前日に大阪入りしており、対局に影響はなかった。

 連盟関西本部の広報担当によると、不測の事態でなく今回のようにある程度、事前に対局当日の予測がつく場合、交通機関などの影響で対局場に来れなくても最悪、不戦敗になるケースがあるという。

 この日の対局相手の斎藤は昨年度、棋聖戦の挑戦者にもなった若手の実力派で知られる一方、眼鏡の似合う“西のイケメン王子”としても有名だ。先手番は振り駒で斎藤となり、藤井はいつも通り居飛車に構えた。持ち時間は各5時間。昼、夕の2回の食事休憩を挟み、同日深夜までに終局する見込み。

 今年度に藤井がタイトルを獲得する可能性があるのは王座戦と棋王戦の2つ。現在、ともに挑戦者決定トーナメントに進出しており、王座戦ではこの日の対局を勝てば、タイトル戦初出場へのマジックが「1」となる。その場合、さらに決勝で渡辺明棋王(34)に勝てば、中村太地王座(30)に挑むタイトルをかけた5番勝負(9〜10月)出場が決まることになる。

 タイトル挑戦の最年少記録は、1989年の棋聖戦で屋敷伸之九段(46)が挑戦した時の17歳10カ月。最年少タイトル奪取も、その時に棋聖を獲得した屋敷の18歳6カ月。藤井はこの2つの記録更新に挑んでいる。

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