都はるみ 139曲復刻 注文に応じCD販売

[ 2018年6月18日 05:30 ]

都はるみ「アンコ椿は恋の花」
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 都はるみ(70)のシングル139作品が復刻されることになった。

 デビュー55周年を記念した企画。デビュー曲「困るのことヨ」(1964年3月)から最後にリリースした「冬の海峡」(14年8月)まで、発売当時と同じジャケットでCDで復刻される。直近のシングルの発売から約4年たち、ほぼ全ての作品が廃盤になっていた。

 はるみのシングルは全140作品あり、今回復刻されるのは、劇場版アニメ「おもひでぽろぽろ」の主題歌「愛は花、君はその種子」(91年7月)を除いた楽曲。同CDジャケットがアニメのイラストだったため、権利関係上、見送られた。

 はるみは15年11月のコンサートを最後に休業中。デビュー55年の節目のタイミングで復帰が期待される中、改めて作品を高く評価する声が高まっている。復刻盤の企画について、はるみは本紙の取材に「人生は自分ひとりのものじゃないと感じる。人の心に自分の歌が入っているということが私の宝。いい出会いがあったことが宝だとつくづく感じています」と感謝した。

 復刻盤は注文ごとにオンデマンドで20日から販売開始。廃盤になったレコードやCDを、ジャケットや歌詞カードまで忠実に再現し復刻するシステム「MEG―CD」を使用。オンライン注文のほか、一部店舗では専用端末を使ってその場で買うこともできる。

 MEG―CDの運営会社代表で、はるみのプロデュースを約10年担当した境弘邦氏(81)は「名曲の数々が眠ったままになっているのはもったいないと思い企画しました」と説明。「耳と目で楽しんでいただき、青春時代にタイムスリップしていただければ」と呼びかけた。

 ○…55周年を迎えた今年2月には、伊豆大島での野外公演の映像が初めて商品化された。00年、波浮港開港200周年記念で8000人を集め無料開催した伝説のライブだ。今月20日には復刻盤のほか、50曲入りのベスト盤「極ベスト50」も発売される。

 ▽MEG―CD 専用の機械を操作し、約5分で注文したCDがその場で入手できるシステム。データで記録された音源を専用CDにプレスし、ジャケットや歌詞カードもプリントされ、廃盤になったレコード・CDが復刻盤として手に入る。ユーザーごとに1枚ずつ製造するため、店舗は在庫を持つ必要がなく「売り切れ」がない。オンライン注文や、専用機械のない店頭での注文の場合、後日引き取りとなる。

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